プレコンへの挑戦 チームの強固な協力体制が一体感を生む
(箕輪)英語を使って何か実績を残したいという思いがあり、出場を決めました。外国の方に何かを伝える時に、プレゼンテーションのスキルは重要だと思います。もっと自分でもプレゼン能力と英語力を向上させたいとずっと考えていました。準備は10月頃と少し遅かったので、かなり忙しかったです。
(笹沼)本選は予選よりも楽しんで力を発揮出来たと思っています。2次予選はオーディエンスとの距離も近いので、見られていると思うと少し緊張しました。準備の段階ではどんなに短い時間でも「必ず毎日会おう」と決めていました。3人全員が集まることが難しい日もあるので、その日にいなかったメンバーには必ず話し合った内容をSNSを使ってフィードバックするようにしていました。準備当初はなかなか意見がまとまらず、気付いたら3~4時間が経過していることなどはよくありました。
(色摩)一人一人が同じテーマに対して、異なった意見を持っていて、図書館で何度も話し合いを繰り返しました。意見が違うことも当然ありましたが、そこから一番良いものを選び出し、まとめることが出来たと思います。
フィールドワークが生んだ、臨場感
(箕輪)構成を考えるのが非常に大変でした。選んだテーマが観光ということもあり、弘前に関する色々な情報を詰め込みたかったので、10分以内に収めるのに苦労しました。議論がいろんな方向に行ってしまったのですが、何を一番伝えたいかをホワイトボードや付箋に書き出すことで、内容を絞っていきました。本当に必要な情報とそうでないものを分けていく作業が有効でした。
(笹沼)自然、伝統文化、温かいおもてなしの3つの要素を基準に、フィールドワークを行いました。プレゼン内容に盛り込んだ居酒屋さんや関係者の方々は、私たちのインタビューに非常に協力的で、弘前が大好きなことが伝わってきました。お店には日頃どういった苦労があるのかなども伺い、地元の方々の声を大切にしました。また、実際にお客さんのいる時間帯にも訪問し、お店の雰囲気や津軽三味線のパフォーマンスが行われることなどに関しての感想を聞いて回りました。
また、3人で発表の練習をする際には、2人が発表者役、1人が審査員役になり、自分たちの提案を発表者自らが客観視できるように工夫しました。自分たちよがりのプレゼンにしないためには有効な手段だと思っています。
(色摩)全員がプレゼンを専門としているわけでもなかったので、とにかく多くの方々にプレゼンを聞いてもらう努力をしました。そこで貰ったフィードバックを元に、声の抑揚など細かい部分の改善点も見つかりました。メンバーの笹沼さんが留学生に知り合いが多いので、外国人の方々から見た私たちのプレゼン内容に関するアドバイスを貰う様にしてきました。
最終予選に残るために~評価されたポイント~
(箕輪)私は“想い”だと思います。私たちのプレゼンは、私たちが実際に現場に足を運び、調査したことをまとめて発表したものです。弘前の魅力を知って欲しいという多くの人たちの想いがオーディエンスにしっかり伝わったのではないかと感じています。また、英語力以上に論理性が大切だとも学びました。どれだけ英語力が素晴らしくても論理の一貫性がなければ、ただのスピーチになってしまうと思います。
(笹沼)もう1ヵ月あればという思いです。Q&Aの準備までたどり着かなかったですが、グラフや画像の使用方法など、他の評価ポイントに注力して取り組んだことが最終予選に行けた要因の一つであると思います。私たちの目標は最終予選に出場することでしたので、それは達成出来たと思っています。
(色摩)以前もこの大会に出場したことがあるのですが、その時は予選敗退でした。前回は準備をしっかりして臨んだつもりでしたが、今考えてみると準備不足だったと感じます。今回は準備期間が短いながらも、よく考え、実際に調査なども行ったことから、内容の濃いプレゼンを作り上げられたと思っています。あえてQ&Aには時間を割かず、得点配分の高いContent(内容)、Organization(校正)、Delivery(口頭発表力)の部分でポイントを獲得するように力を注いできました。プレゼンテーション能力は人それぞれが持つ価値観を他の人に伝えるための手段としてさらに大切になると思います。自分の思いをすぐにプレゼンにして発信することも大切だけど、誰かに何かを伝えたいという熱い想いを学生のうちに持っておくことが大切だと思いました。