中国で知った英語の大切さ

文化の異なる相手を知る手段として、英語はとても大切だと思っています。
私は、小学2~3年生のときに1年間、中国の上海に住んでいて、中国人をはじめ多くの外国人と接する機会がありました。でも、日本語と同じように流暢に英語を話せず、「日本語を話すように英語も話せたらいいのに」と、ずっともどかしさを感じてきました。文化の違いを目の当たりにしたのもこの時です。上海で乗ったタクシーの運転手さんに、退勤時刻の午後4時になったという理由で、目的地の途中で降ろされたことがありました。日本ではまずないことだと思います。でも、それはどちらが良い、悪いということではなく、労働者側に立つかお客様側に立つかの違いです。中国人に対していろんなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、私自身は中国人の友達にとてもよくしてもらったので、文化の異なる相手を理解しようとすることは大切にしたいです。そして、その手段として、英語はとても重要だと思います。

英語×思いを伝える=楽しい!

自分の考えを言葉にして伝えることは、もともと好きでした。小学生のときにあったディベート大会など、みんなの前で意見を言うこともまた、好きでした。
一方、英語を好きになったのは、小学4年生のときに通い始めた地元の英会話教室の先生の影響が大きいです。とてもいい人で、教室にある本を貸してくれたり、英語の作文を添削してくれたり、本当によくしてもらいました。先生には、自分の知らなかったことを知ることや、英語で自分の思いを伝える楽しさを教わりました。
そういったことが今現在、英語でスピーチなどをするESSサークルに所属していることにもつながっていると思います。

テーマ選びの基準は「熱を込めて話せるか」

プレゼンテーションコンテストを知ったとき、締め切りまであまり余裕がありませんでしたが、なんとなく「いけるんじゃないか」と思っていました。エントリーにあたり、一応3つのテーマ全てでスピーチを作ってみて、観光などに興味がある自分が熱を込めて話せると思ったテーマ1「インバウンドを地方に!体験型ツアーを提案」に決めました。祖父の住んでいる香川県の中国人向けのツアーを企画し、香川の特産品であるうどんとうちわを取り上げました。作り手の思いや工夫している点を聞こうと、うどん屋さんや製造会社、うちわの職人さんなど全10件ほどに電話をかけて、話を聞きました。結構きつく断られたこともあり、それはつらかったです。
プレゼン本番はなぜか緊張せずに楽しめたので自信になりましたが、反省点を挙げるとすれば、Q&A対策が甘かったことです。質問や反論を想定して、ある程度は準備していましたが、予想外の質問もありました。もっと深く考え、あらゆる質問を想定しておけば、どんな質問にも何か答えられるだろうし、プレゼンもより良くなると思いました。サークルで英語のスピーチをする際など、今後に生かしていきたいです。来年、またプレゼンテーションコンテストに参加することも考えています。

「言葉で伝える」ことへの探究心

プレゼンテーションコンテストを終えて、思いや考えを言葉で伝える、ということをもっと深く知りたいと思うようになりました。異文化コミュニケーションといえば、普通は外国人と日本人のことだと思いますが、日本人同士でも全然違う考えを持った人がいますよね。それも一種の異文化かなと思います。考えの違う相手とでも、どうやったら楽しく関わっていくことができるか、共感し合えるのか。自分の気持ちをどう相手に伝えてわかってもらうのか。考えてみれば難しいことですが、言葉で伝える、ということにさらに興味がわいたので、もっと知っていきたいと思っています。