準備不足を痛感した初出場
(宗像)私は高校時代、英語をなぜ勉強するのか悩んだ時期がありました。大学に入学し、何かに挑戦したいと思っていたところ、「英語」で「プレゼン」という今まで留学や授業で勉強したことを試すことができる大会を見つけました。そこですぐに、同じ高校出身である三橋さんを誘いました。英語やプレゼンを同じ高校で同じ先生から学んだ三橋さんと大会という形のあるものに挑戦できたら、楽しいはずだと思ったからです。ただ、初出場の大会(第 5 回大会)では時間的にも内容的にも準備不足で思った成果は出ませんでした。
(三橋)私は、宗像さんから誘われたときに、このコンテストは面白そうだと思い、参加を決めました。初出場の大会(第5回大会)では最優秀賞を受賞していた方のプレゼンを見て、準備をしてきた時間が全然違うなと痛感しました。しかし、それと同時に準備をしっかりして、100%全力を出し切ったら入賞できるかもしれないという思いもありました。初出場の大会の帰りの時点で、次の大会にも必ず参加すると決め、今度はテーマが発表された日から準備を始めました。私がビジネスを専攻していたのもあって、シェアリングエコノミーが題材としてプレゼンしやすいと思い、宗像さんとも話し合って、今回「READY」というアプリをプレゼンすることにしました。
全力で挑み、そして楽しんだ7カ月間
(宗像)初出場との結果の違いは準備の差だと思っています。準備期間の約7ヶ月間は使い方によってはものすごく長い時間です。初出場のときは、その時間を無駄にしてしまいました。2回目の大会(第6回大会)では7ヶ月の間、提案するサービスの内容、プレゼンの構成、資料のデザインなど全てにこだわりを持ち、納得いくまで議論することができました。また、いろいろな人からフィードバックをいただいたことも第5回大会との違いでした。意見をもらう人が一人でも欠けていただけで、違ったプレゼンになっていたはずですし、コンテストを通してその大切さを学ぶことができました。直接会えない期間もお互い動画を送りあったりして、燃え尽きるくらい楽しんで取り組むことできました。
(三橋)初出場時は相当緊張していたのですが、2回目の大会(第6回大会)ではそれほど緊張せず、むしろ本選でプレゼンをするときはわくわくしていました。その違いはやはり準備の差と、宗像さんへの圧倒的な信頼があったからだと思います。準備期間の7ヶ月は、毎日のようにコンテストのことを考えたり、宗像さんと練習したりしました。今まで、一つのことに対して継続的に打ち込むという経験があまりなかったので、部活のようで楽しかったです。特に私たちは、受け取り手がストレートにプレゼンを理解できるように、言葉や単語のチョイスにこだわりました。この100%の全力を出せた経験はとても貴重で、その結果が優秀賞という形となったことはすごく自信になりました。
コンテストを通して見つめ直すことができた思い
(宗像)私は、自己分析や大学で勉強していく中で、自分から発信する力の弱さを感じていました。ただ、コンテストに参加して、自分がどう発信するかを突き詰めることができたし、その時間が好きだということに気がつきました。私は、その「発信」ということに向き合える仕事がしたいと思い、来年から広告制作会社に勤める予定です。大会で優秀賞を受賞できたことも、人に伝わったという意味で手ごたえを感じ、自信になりました。それが一層広告業界を志望した理由にも繋がっていると思います。
(三橋)私は、コンテストに参加したことが今後のキャリアに直接的に影響しているかはわかりません。ただ、プレゼンで紹介したアプリ「READY」のサービスの根底にある思いは変わりません。キャリア選択をする上で、誰に対してサービスを提供するかを重要視していて、視野が狭くなっていたり、固定概念にとらわれている人が、視野を広げたり、選択肢に気づけるような仕事に携わりたいと思っています。それは自分自身のキャリア選択にも言えることで、英語をつかえることでその仕事の選択肢の幅は広がると思います。