聞き手に合わせて、話し方や表現を変える

今携わっている仕事では、英語のネイティブ話者ではない方々とやり取りをする機会が多いです。そのため、相手にとって聞きやすく、本当に伝わる英語は何かということを考えて話すようにしています。基本的なことになりますが、例えば、難しい言い回しや単語を使うということは極力避けていますね。それから、必ず相手の目を見て話すようにしています。こちらの話を聞き手が理解しているか、今の自分の発言が相手に響いているかどうかは、相手の目や表情から感じ取れるものだと思います。プレゼンをする時などは、相手の反応を見ながら英語の言い回しや表現をその都度変えています。

国際法模擬裁判大会に出場-地道な練習が自分を高める

私は大学時代、国際法模擬裁判大会のサークルに所属していました。大会は全て英語で行われ、裁判官からの厳しい質問に対しても、英語で答えなければなりません。弁論を遮って裁判官が質問をしてくるため、弁論者はそれに回答しつつ主張を進める必要があります。大会に向けた練習では、サークルの先輩や同期に裁判官役になってもらい、弁論中の声の出し方から仕草などの細かいところまで指摘してもらいました。一人の時は自分の弁論を録音し、聞いて何が悪かったのかを分析する習慣をつけていました。他の人から受けた指摘内容は1冊のノートにまとめ、毎日見直しをしていましたね。悪かった部分を自分なりに分析し、毎日サークルで行う弁論練習に活かしました。また、もらったフィードバックは翌日までに反映するように心掛けていました。

場数を踏んで“自信”を身につける

大学時代のサークル活動の経験で度胸がついたことが、現在の仕事でとても役立っています。沢山の聴衆の前で英語を使ってプレゼンするというシチュエーションはなかなかないので、学生時代にプレゼンテーションコンテストなどに参加して経験を積むことは、とても大切だと思います。社会人になってから突然、「英語でプレゼンして」と言われても、場数を踏んでいれば動じないでしょうね。私は海外の学校に通っていた経験や長く住んだ経験がありません。同年代で英語が上手な人たちが沢山いて、その人たちを見ると、私なんてまだまだと弱気になってしまうこともありました。しかし、自分の努力次第で英語は十分に使えるようになると思います。文法や単語はもちろん大切ですが、聴衆と分かり合おうという気持ちを持って英語を話せば、それは英語が使える、その先の可能性が広がって行くということだと思います。皆さんにはどんどん新しい世界に踏み込んでいってほしいなと思います。

【インタビュー動画はこちら】 https://youtu.be/96_Gurvz5jM