「アクティブ?ラーニング」(Active Learning)。研修参加者が主体となり「能動的」に学習プロセスに参加する手法。講義型研修と比較して、理解力や自己効力感(「自分ならできる」)を、より高める効果があります。その実験として実施した、3名の大学生による「著名人インタビュー?プロジェクト」を紹介します。
テーマ:「デジテルコンテンツ。できること、できないこと」
1. 背景
「アクティブ?ラーニング」(Active Learning)。学生(または研修参加者)が主体となり「能動的」に学習プロセスに参加する手法です。米国では、1980年代頃から注目されているメソッド。
40年以上の歴史を経るなか、講義形式の従来型授業/研修と比較して、「アクティブ?ラーニング」が学生(研修参加者)のテストのスコアや理解力、自己効力感(「自分ならできる」(Self-efficacy))を高めることが実証されています。
今回、「アクティブ?ラーニング」の実験のひとつとして、(株)ワントゥーテン ?チーフプロデューサー?渡邊 俊 様と、青山学院大生の隅田美久 樣、相原有希 樣、石川稜馬 樣の3名にご協力いただき、下記のような基本コンセプトのもとで、「著名人インタビュー?プロジェクト」を実施しました。プロジェクトの成果品として、参加者(大学生)は取材記事を執筆しました。
基本コンセプト
「著名人インタビュー?プロジェクト」 = 「アクティブ?ラーニング」+ 「滅多にない特別な体験」
2. 大学生による著名人インタビュープロジェクトの概要
(1)インタビュイー(取材の対象)
株式会社ワントゥーテン チーフプロデューサー 渡邊 俊 樣
(株式会社ワントゥーテン(1→10):VR/AIなど様々なテクノロジーを使って体験型のデジタルコンテンツをプロデュースしている企業 https://www.1-10.com)
-渡邊 俊 氏 Profile –
トヨタ、ホンダなど世界的な有名ブランドをクライアントとする「デジタル活用型広告イベント/プロジェクト」などのプロデュースで功績を残す。「2020年ドバイ国際博覧会」(ドバイ万博)では、日本館の展示システム/デジタル施策の統括プロデュースを担当し日本館を同万博の展示デザイン部門『金賞』に導いた。
渡邊氏の過去の取材記事:DENTSU LIVE INC.「ドバイ万博日本館の展示が示した、“日本らしさのある体験”」(2021年12月23日)https://www.dentsulive.co.jp/column/20211223
(2)インタビュアー
インタビュアーとして参加したのは、青山学院大学(文学部英米文学科)3年生(インタービュー取材時点は2年生)の隅田美久 樣、相原有希 樣、石川稜馬 樣の3名(プロジェクト責任者:杉本有造)。
3. 取材記事
では、完成した取材記事を紹介します。
インタビュー取材記事
穏やかな晴天の2023年3月15日(水曜日)。前日には、東京で史上1位タイの早さでソメイヨシノの開花宣言が出されていた。私たち3人(隅田美久、相原有希、石川稜馬)は天王洲アイル(東京都品川区)にあるワントゥーテン社(1→10)のオフィスを訪れていた。
同社は、デジタルコンテンツ制作会社として、業界ではかなり知られた存在である。VRやAIなど様々なテクノロジーを使って体験型のデジタルコンテンツをプロデュースしている企業である。
訪問の理由は、「デジテルコンテンツ。できること、できないこと」をテーマに、同社のチーフプロデューサー渡邊 俊氏(以下、敬称略で「渡邊」と記述)にインタビューするためだ。
未来を感じさせるワントゥーテンのオフィス空間!
渡邊は、これまで、トヨタ、ホンダなど世界的な有名ブランドをクライアントとする「デジタル活用型広告イベント/プロジェクト」で見事な功績をあげてきた。
最近の大きな国際的な仕事といえば、「2020年ドバイ国際博覧会」(ドバイ万博)。渡邊は日本館の展示システム/デジタル施策の統括プロデュースを担当した。日本館を同万博の展示デザイン部門「金賞」に導くなど輝かしい実績を残している。
ワントゥーテン社を訪れて最初に心を奪われたのは、オフィス空間だ。全面ガラス張りのワークスペースが生み出す、奥行きのある透明感。明るくポジティブで、未来志向の組織文化が伝わってくる。これから始まる渡邊へのインタビューに向け私たち3人の気持ちは高まった。
プロデューサーが元乃木坂の若月祐美さんと共演!
不慣れな学生インタビュアーを包み込んでくれるような穏やかな物腰。高い「言語化能力」と正鵠を射た言説。そこに、スライドや動画のデジタルテクノロジーを駆使した「立体的な解説」が重なる。インタビューが進むにつれて、私たちは実力派プロデューサーの真骨頂を深く実感していくのであった。
インタビューは自己紹介からスタートした。普段は企画?ディレクションのポジションにいるプロデューサー渡邊であるが、以前、ドバイ万博日本館PR用のショート動画に出演したときのことを話してくれた。
その共演相手は、なんと、若月佑美さん。あのスーパー?アイドルグループ乃木坂46の元メンバーだ。「緊張のなかにも楽しい経験だった」と振り返る渡邊の笑顔が印象的だ。そのエピソードが「アイスブレイク」となって、私たちの緊張もほぐれた。
アフリカの友人スティーヴに富士山の素晴らしさをどう伝えるか?
初めに、渡邊の代表的な仕事とからめながら「デジタルコンテンツは『道具』である」という彼の持論の意味について説明を求めた。
渡邊は、次のような例をとりあげた。「今、アフリカにいる友人スティーブに、日本の富士山の素晴らしさを伝えるとしたら、どのような手段をとるか?ただし、伝えるのは『明日』という条件で!」
私たちが考えを巡らしていることを確認しながら、彼はこう続けた。「スティーブに伝える手段としては、絵を描く、詩を書く???」
(インタビューは続く)
インタビューの主な内容は次のとおりです。
1. 未来を感じさせるワントゥーテンのオフィス空間!
2. プロデューサーが元乃木坂の若月祐美さんと共演!
3. アフリカの友人スティーヴに富士山の素晴らしさをどう伝えるか?
4. 「デジタルコンテンツは『道具』である」
5. プラットフォーム「循環 JUNKAN」で世界のアイデアが永遠に巡る!
6. 「B2C」企業PRの道具としての可能性
7. デジタルコンテンツが教育現場や企業研修に与える影響は?
8. 社会的課題の解決:遠隔操作のロボット船による環境保全
9. 「マインクラフト」内に「無検閲図書館」を設置!
10. デジタルができること、できないこと
11. 気鋭プロデューサーのアイデア術:「なぜだろう?」の繰り返し
12. 高い言語化能力が触媒になって、専門家の知識が集約される!
?全体版の「インタビュー取材記事」は、こちらのPDF版でご確認ください。