通関士に興味を持つとこのような疑問が湧いてきますよね。
通常、物品を輸出入するときには税金がかかり、その量や品物を税関に申告しなければなりません。税関への申告、書類の提出、許可を受けた物品が税関を通過する一連の流れのことを「通関」といい、通関士はこの「通関」を担う仕事をしています。つまり、物品の輸出入の通関手続きを代理?代行する役割です。具体的には、通関書類の作成や輸出入手続き、各種法令の確認、関税額の算出などを行います。
実は、通関士は国家資格であり、国家資格を持つ人しかできない仕事です。合格率は毎年10%前後という難関資格です。合格後、特定の通関業者に所属し、財務大臣の確認を受けた人のみが「通関士」と名乗れます。つまり、通関業者に所属して通関手続きを代理?代行する役割が「通関士」です。
また、通関業者以外でも通関士の資格を活かせる場はたくさんあります。「通関士」とは名乗れませんが、貿易のスぺシャリストとして、物流会社や商社、メーカーなどの通関部門で働くこともできます。その場合は、自社の輸出入に関わる書類作成や通関手続きに携わります。
さまざまなルートがありますが、この記事では上記の両者とも「通関士」として定義して進めていきます。
そこで、この記事では、皆さまが自分に最適なルートで通関士を目指せるように、
- 通関士になるために必要なルート
- 通関士試験の概要
- 通関士に求められる資質
を解説していきます。
ぜひ、この記事を読んで通関士について知識をつけ、夢に向かってモチベーションを高めてください。
目次
1.通関士になるために必要なルート
まずは、通関士になるための流れを説明します。
通関士になるには2つのパターンがあります。1つ目は通関業者に就職すること、2つ目は一般企業に入り通関、貿易部門で働くことです。
それぞれ解説していきます。
1-1.通関士試験(国家資格)に合格する必要がある
通関士になるには、年1回行われる通関士試験(国家資格)に合格する必要があります。その試験には、学歴要件や年齢要件などの受験資格はありません。
そのため、最初から通関士を目指すなら、高校や大学在学中に取得しておけば就職活動を有利に進められるでしょう。
ただし、後述しますが、高校を卒業してすぐに通関士試験を合格して通関士になることはハードルが高いため、まずは大学などに進学することをお勧めします。
1-2.通関業者や物流、貿易、倉庫会社などに就職する
働き方として、通関手続きの代理?代行を行うか、自社の通関手続きを行うかで就職先が異なります。そのため就職先は、大きく以下の2つに分かれます。
ここで業務のイメージが付きやすいように通関の流れを見てみましょう。(1)は図中の緑色の通関業者、(2)は右側の輸入(業)者?輸出(業)者にあたります。
それぞれ詳しく、解説していきます。
1-2-1.通関業者に就職する
まずひとつめは、通関業者に就職するケースです。基本的には通関業務のみを行うので、通関士を目指す方にとって王道の就職先です。正式に「通関士」を名乗ることができる方法です。
通関業者とは、物品の輸出入に関する税関手続きを代行することを認められた会社のことです。貿易?通関部門がない商社やメーカーなどから通関業務の代理?代行を請け負っています。
業務内容は、「輸出入」に関わる書類作成を作ることをメインとして、荷主?航空会社?船会社?倉庫会社などと折衝しながら、輸送の予約や運送の手続きを行います。
1-2-2.物流、貿易、倉庫会社などの一般企業に就職する
物流、貿易、倉庫会社などの一般企業では、物品の輸出入に関わる書類作成や事務作業を自社で行っていることが多いです。そのため、通関?貿易部門に配属されれば通関業務を行えますが、厳密には通関士を名乗れません。しかし、このような企業において通関士の資格を持つ人は「審査役」として重宝されます。
通関?貿易部門がない場合でも、通関担当者として正確な知識を持っていると、国内の依頼者に対して的確な説明ができ、通関業者に対しても迅速で正確な依頼ができるというメリットがあります。
また、貿易に関する税の専門家として、税務事務所や税に関するコンサルティング会社などが求人を出すケースもあります。
通関士資格取得のタイミング
上記で説明した就職前に通関士資格の取得するケースの他に、通関関連会社に就職後に通関士を取得するケースも多いです。
高校?大学在学中に資格を取得すると、就職に非常に有利に働くのはもちろんですが、貿易事務として働きながら、通関士の取得を目指すパターンもあります。貿易事務の仕事は、自社の輸出入に関わる書類作成や事務作業のみ行えます。通関士と似ていますが、通関士の審査が必要な書類などもあり、仕事が行える領域が違います。
就職後に通関士資格を取得するケースは、残念ながら学生時代は合格できなかった方やキャリアアップ、スキルアップを目指す方に多く見られます。しかし、通関業者などで5年以上の実務経験がある場合には試験科目が1~2つ免除されるため、貿易事務の実務経験を積むメリットもあります。
一般的には、学生時代に通関士資格を取って、就職するパターンより、貿易事務として経験を積んだ後、通関士の資格を取り、通関士になるパターンの方が多いです。
次章では、通関士になるための進路選択について解説していきます。
2.通関士になるための進路選択とは
前述の通り、通関士は国家試験ではありますが、学歴要件や年齢要件などの受験資格がないため、誰でも受験することができます。しかし、就職を考えた場合、専門学校や大学に進学しておくと、募集している企業の受け皿が増えるため、通関士を取得した後の就職先の選択肢が広がり、多くの会社から自分に合った会社を選ぶことができます。
専門学校卒以上でなければ就職できない企業には、日本通運株式会社、株式会社アルプス物流、郵船ロジリンク株式会社、西濃シェンカー株式会社、株式会社近鉄エクスプレスなどがあります。
通関士資格を取得することだけを考えた場合、正直に言ってしまえば進学先によって大きく有利?不利はありません。ただし、専門学校や大学で学んだ内容を就職後に活かすことができるのは事実です。
以下で学校選びの3つのポイントを解説していきます。
2-1.英語が学べる学部?学校
1つ目は英語を学べる学校です。通関士は、輸出入の代行を行うため、外国とやり取りすることが多く、扱う書類は英語で書かれていることがほとんどです。そのため、書類に記載されている英語の内容を理解し、正しく処理できる英語力が必要です。
とはいえ、定型文やよく使われる英単語、書類の形式に慣れてしまえば、そこまで高い英語力は必要とされませんが、新卒採用の募集要項でもTOEIC?600点以上や英検準2級以上を挙げているケースもあるので、一定以上の英語力が求められます。
そのため、学生のうちに英語力を磨いておくことで就職を有利に進められるでしょう。
2-2.法律が学べる学部?学校
法学部など法律を学べる学校もお勧めです。通関士の試験では、関税や為替、貿易などに関する法律の知識が問われます。普段から法律に触れて難しい条文の言い回しなどに慣れている法学部生なら、複雑な法律の勉強も頭に入ってきやすいでしょう。
しかし、実際の試験は学問的なものではなく、実務に則した内容のため、学んだことがそのまま試験に出ることは少ないです。法学部出身だから合格しやすいわけではありませんが、法律を学んでおくことはメリットになるでしょう。
2-3.国際貿易学が学べる学部?学校
国際貿易学を学べる学校も視野に入れると良いでしょう。
国際貿易学は、国際貿易の理論と実践について学びます。世界各国の経済史や国際金融などの知識、貿易システム論から消費者行動論、マーケティング論まで幅広い知識を習得することもできます。
通関士の資格と国際貿易の知識があれば、通関手続きだけでなく、輸出入に関わる会社全体の貿易戦略などより大きな舞台で活躍できる可能性があります。
国際貿易学を学べる大学は、経済学部などがあります。例えば、神奈川大学の経済学部 現代ビジネス学科は、貿易?国際ビジネスコースを設置しており、貿易や国際金融の理論と実情や各国の経済事情について学ぶことができます。
資格取得のためにスクールを利用する方法もある
通関士試験は独学でも十分に合格可能ですが、受験に関して不安がある場合は、資格スクールを利用するのもひとつの方法です。
試験には、実際の申告書を読んで答える形式の「通関実務」という問題がありますが、実務経験がない受験者はイメージが掴めず、うまく理解できないことがあります。そのため、未経験者は資格スクールを利用する人も多いようです。
資格スクールは、初心者から受験経験者向けまで幅広くコースを用意しており、習熟度を気にせず安心して勉強することができます。テキストや講師陣も充実しており、資格取得に向けた勉強を効率的に進めることができるのも大きなメリットです。
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ここまでは、通関士になるための進路選択を解説してきました。
しかし、通関士になる大前提として、通関士試験(国家資格)に合格する必要があります。
そこで、次章では通関士試験の概要について解説していきます。
3.通関士試験(国家資格)の概要
通関士試験の特徴を以下の表にまとめました。
それぞれ詳しく解説していきます。
3-1.受験資格
繰り返しになりますが、学歴、年齢、経歴、国籍などについての制限はありません。誰でも受験できます。
3-2.試験科目
試験は3科目の筆記試験(マークシート方式)のみで、1日で終了します。
- 通関業法(45点)
- 関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法(60点)
- 通関書類の作成要領その他通関手続の実務(45点)
※試験合格のためには、各試験科目とも合格基準を満たす必要があります。
通関業者などでの勤務年数によって免除になる科目がある
通関業者や税関職員などとして通関事務を行った期間が一定年数を超えると、通関士試験で最大2科目が免除になります。
- 通算して5年以上:「通関書類の作成要領その他通関手続の実務」の1科目免除
- 通算して15年以上:「通関書類の作成要領その他通関手続の実務」と「関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法」の1科目免除
科目免除の対象となる通関業者については、各企業に問い合わせるか、日本通関業連合会の検索システムを参考にしてください。
一般社団法人 日本通関業連合会 通関業者検索システム
3-3.試験日程?時間
例年、7月下旬に受験申込が開始され、10月上旬に試験が行われます。2021年の通関士試験の日程は以下の通りです。
例:2021年日程(参考)
項目 | 日程 |
受験申込受付 | 2021年7月26日(月) |
受験申込受付締切 | 2021年8月10日(火) 17:00まで ※郵送の場合は、8月10日(水) 消印有効 |
試験実施 | 2021年10月3日(日) |
合格発表 | 2021年11月26日(金) |
3-4.試験会場
試験会場は全国13ヶ所の主要都市で実施しています。
基本的には受験願書の提出先である各地の税関に対応した実施地で受験します。
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3-5.受験料
受験料は3,000円(インターネット出願の場合は2,900円)です。
※受験料は出願書類と一緒に収入印紙を利用して払い込みます。通関関係の仕事に就いていない場合は郵送での出願が一般的です。
※インターネット出願は「NACCS」という通関手続き用のオンラインシステムを利用します。出願登録を行うと「NACCS」から受験手数料の納付に必要な納付情報が送られ、それに従って電子納付します。
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※試験の詳細は、財務省関税局(税関)のウェブサイトをご確認ください。
通関士試験:税関
4.通関士試験(国家資格)の難易度
通関士は、貿易に関する唯一の国家資格です。他の国家資格と比べると普通程度の難易度であると言えます。
とはいえ油断は禁物です。国家資格なので、甘く見ていると合格するまでに何年間もかかってしまうかもしれません。合格までには一般的に400時間以上の学習時間が必要と言われています。
※合格に必要な学習時間には個人差があります。
4-1.通関士試験の合格基準点
通関士試験の合格基準は事前には公表されず、その年の合格発表の際に公表されます。例年の合格基準は、各科目で得点率60%以上です。例えば、2020年の合格基準は以下の通りでした。
科目 | 配点 | 合格基準 |
通関業法 | 45点 | 60%以上(27点以上) |
関税法等 | 60点 | 60%以上(36点以上) |
通関実務 | 45点 | 60%以上(27点以上) |
3科目全体で60%以上ではなく、それぞれの科目で合格基準を満たす必要があるので、全科目まんべんなく学習するようにしましょう。
※2018年は通関実務の科目の難易度が高く、合格基準は得点率50%以上となりました。
4-2.通関士試験の合格者数と合格率
過去5年間の合格者数と合格率は以下の通りです。
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2020年 | 6,388人 | 878人 | 13.7% |
2019年 | 6,218人 | 905人 | 14.6% |
2018年 | 6,535人 | 1,392人 | 21.3% |
2017年 | 6,997人 | 668人 | 9.8% |
2016年 | 7,578人 | 764人 | 10.1% |
突出して合格者数が多い2018年を除くと、近年の平均合格者数は800人前後、平均合格率は約12%になります。難易度の高い水準が続いている試験と言えるでしょう。
ただし、受験制限がないこと、受験料が比較的安価なことから、誰でも気軽に申し込め、中にはほとんど試験対策をせずに受験に臨む方も少なくはないとみられ、そのことも合格率が低くなっている一つの要因だと考えられます。
そのため、合格率は必要以上に気にすることなく、3科目それぞれで60%以上を目指しましょう。
5.通関士に求められる資質?スキルとは
最後に忘れてはいけないのが、通関士としての資質?スキルです。
まずは通関士試験に合格することが前提ですが、通関士としてより活躍するため、就職後に自分には合わなかったと後悔しないためにも、どのような資質?スキルが必要か把握しておくことは必須です。
通関士に求められる資質?スキルは以下の3つです。
- 専門的な単語力を含めた英語力
- クライアントと税関を繋ぐコミュニケーション力
- 細かい作業でも根気よく続けられる力
それぞれ詳しく解説していきます。
5-1.専門的な単語力を含めた英語力
通関業務で使用する書類の多くが英語で書かれており、また貿易に関する専門的な単語も多数あるため、英語に関するスキルは重要な要素となります。輸出入に関する重要な書類を扱っているため、正確な読み書きができるレベルの英語力が必要です。目安はTOEIC?600点以上、英験準2級以上で、働く場所や会社によってはさらに高度な英語スキルが求められます。
書類仕事のため、英語の読み書きが出来れば十分ですが、それに加えて英会話もできれば、仕事の幅が広がり、海外とのやり取りなども担当できるようになるでしょう。まずは、読み書きにこだわらず、総合的な英語力UPを目指しましょう。
5-2.クライアントと税関を繋ぐコミュニケーション力
通関士の業務は主に書類を扱うデスクワークですが、クライアントである輸出入業者や税関との交渉が非常に大切なので、コミュニケーション能力も必要です。
通関手続きの代理?代行を行うには、依頼人や営業担当者、税関の職員など、さまざまな人と連携しながら進めていく必要があり、コミュニケーション力が要求される場面が多くなります。相手が何を求めているかを推測し、物事を論理立てて正確に話せるレベルのコミュニケーション力を備えているとベストです。
人と関わることが好きな人や人前で話すことが得意な人は、通関士として働く際も能力を生かせるでしょう。
5-3.細かい作業でも根気よく続けられる力
細かい作業が苦にならないことも通関士としての重要な要素です。
通関士の業務は税率の計算や書類のチェックなど、緻密な作業が多いです。数字を一つ間違えただけでもトラブルにつながるおそれがあるため、入力ミスをしないよう気を配り、書類を隅々まで確認するなどの地道な作業も欠かせません。
そのため、通関士に向いているのは、デスクワークや正確さが求められる仕事が得意な人と言えます。
ここまで、通関士になるために必要な要素を説明してきましたが、この記事を読む前と比べて通関士について理解が深まっていれば嬉しいです。最後の章では、通関士に必要な英語力を身につけられる、当ブログを運営する専門学校 神田外語学院について紹介します。
6.英語力を身につけて通関士を目指すなら神田外語学院がお勧め
通関士を目指すために、神田外語学院で英語を学ぶことも一つの選択肢となるでしょう。2年間で高い英語力を身につけることができるため、将来的に通関士を目指す上で大きな武器になります。
6-1.英語力UPにおいて高い実績を誇る
神田外語学院2年生のTOEIC?平均点は611点(2023年3月卒業生実績)と、600点を上回っています。
上記の図の通り、大学生の平均点は485点ですので、大学生の平均点より高い水準であることがわかります。また、1学年あたりの学生約600人中、在学中に650点以上を取得した学生数は279名と、約3割の学生が高いハードルをクリアしています。
6-2.ほぼ毎日外国人教員から英語で英語を習う授業がある
神田外語学院は1957年に創設されてから60年以上にわたり、日本人がいかにして実践的な英語運用能力を身につけられるかという点に注力して、英語教育に向き合ってきました。
その中から生まれたのが「EIC(国際コミュニケーション英語)」という、外国人教員から英語で英語を習う授業です。1年次に週5回、2年次に週4回授業があり、授業の中で日本語は禁止。英語漬けの環境の中で「読む?書く?聞く?話す」の英語4技能を向上させます。
また、英語発信力を強化するために、プレゼンテーションやディスカッションのトレーニングも行うため、総合的なスキルアップを目指すことができます。
このEICという授業はフランス語や韓国語、ベトナム語などを学ぶアジア/ヨーロッパ言語科や、キャビンアテンダントやグランドスタッフを目指す国際エアライン科など、ほとんどの学科で実施されており(※一部の学科を除く)、どの学科でも必ずカリキュラムの約半分以上は英語を学ぶ授業が組み込まれています。
6-3.通関士を目指すうえでお勧めの2学科
10学科12コースのうち、特にオススメは「英語専攻科」と「国際ビジネスキャリア科」の2学科です。
英語学習に特化した「英語専攻科」
英語専攻科では、2年間で英語を集中的に学ぶカリキュラムが確立されています。
英語専攻科 カリキュラム抜粋
※別途1年次の3学期からは4つの専攻に分かれ、専攻に即した科目も修めます。
上記の科目群のうち、共通科目の「キャリア開発」と「IT」以外は全て英語の授業であり、授業の約9割は英語に関する授業になっています。
ビジネスの知識と英語力が身につく「国際ビジネスキャリア科」
国際ビジネスキャリア科では、ビジネスに必須の英語力と思考力、実践力を鍛える特徴的なカリキュラムとなっています。
学科独自のビジネスに特化した英語の授業や多角的思考力と心の筋肉を養成する学びの空間を提供しています。さまざまなカリキュラム、授業内容を通して、学生の五感を刺激しながら学んでいきます。グループワークを多く設け、協創し学ぶことで、社会に出てから大切なストレスコントロール力やチームワーク力、リーダーシップ力を身につけます。
国際ビジネスキャリア科 カリキュラム抜粋
ここでは、国際ビジネスキャリア科の代表的な授業を2つ紹介します。
ビジネスリサーチ
マーケティングを学び、市場調査や企業訪問などのフィールドワークを行う授業です。グループプロジェクトでのプレゼンテーションを行いながら実践的なマーケティングスキルを身につけ、将来企業で働いたり起業をしたりするうえで重要な力を養います。
ビジネス研究演習(ゼミ)
日常生活の事象から問いを立て、チームでビジネス研究に取り組みます。実際にフィールドワークでデータを集め、分析し、論文を作成します。また、ゼミ活動を通じ、リーダーシップ?フォロワーシップの重要性を学んでいきます。
専門学校において、ゼミ活動を行い、卒業論文を作成する意図、それは世の中の事象に対して「なぜ」という問いを立て、社会や政治、経済、経営、心理というように様々な角度から問題の背景を読み解く力を養うためです。定性調査?定量調査の手法を学び、実際のフィールドでデータを集め、問題の本質をひもといていきます。ビジネス研究演習(ゼミ)を通じ、ゼロから1を生み出す力を培っていきます。
\神田外語学院の“リアル”を体験!/
\2分で簡単!/
7.まとめ
通関士になるための全体の流れや試験内容について理解が深まったでしょうか。本記事で解説した内容をまとめると、ポイントは以下の5つです。
(1)通関士になるための通関士試験(国家資格)を受験する必要がある
(2)学歴、年齢、経歴、国籍などについての制限はなく、どなたでも受験可能
(3)通関士として働くには、大きく次の2つの就職先に分かれる
1.通関業者
2.物流、貿易、倉庫会社などの一般企業
(4)通関士試験は年1回実施され、その難易度は他の国家試験と比較すると普通程度の難易度
(5)通関士には次の3つのスキルが求められる
1.専門的な単語力を含めた英語力
2.クライアントと税関を繋ぐコミュニケーション力
3.細かい作業でも根気よく続けられる力
この記事を読んで通関士になるための道筋を描き、夢を実現していただければと思います。