早い段階で社会人基礎力を身につけ多角的思考力を養うことで、さまざまなビジネスフィールドで活躍できる人材を育成する国際ビジネスキャリア科。今回紹介するのは、マーケティング手法を学ぶための授業の一つである「ビジネスリサーチ」。2学期はくじ引きで決まったペアのことを徹底的に調査します。6週間に渡る授業はひたすらペアへのインタビューの時間。質問を繰り返してわかったことをポスターにまとめ、プレゼンテーションを実施します。
教室の壁には学生たちが手掛けたクラスメイトの紹介ポスターが。趣味?特技?家族構成や名前の由来まで、壁一面に貼られたポスターはまさに学生たちの「人生の軌跡」。どれもよく作り込まれていて新聞記者顔負けのクオリティです。学生たちは時折恥ずかしそうにしつつ、楽しそうにお互いのポスターを眺め合いました。
ポスターの鑑賞を終えると、授業の後半はプレゼンテーションへ。作成したポスターとともに、自分のペアのことについてわかったことをクラス全員に発表します。幼少期の微笑ましいエピソードや、自分の家族でさえも知りえない初恋の話。普段一緒に過ごすクラスメイトの初めて知る情報の数々に、クラス全員が興味津々でした。
終始和やかな雰囲気で実施されたビジネスリサーチの授業。一つひとつのプレゼンテーションは短い時間でしたが、そのどれもが非常に中身の濃い発表となりました。これまでの授業を担当してきた見村先生からは「社会人として生きていく中で『質問をする能力』は不可欠なもの。相手の話に対して『そうなんだ』で終わるのではなく、学生たちにはそこから会話を広げられる人になってほしいですね」とコメントが。
「質問をする」という行動はシンプルですが、相手を知るための一番の近道。これはビジネスにおいても、相手の隠れた思いや真意に気づくために必要不可欠なものです。今回の授業で「質問を通して徹底的にリサーチする力」を身につけることができた学生たち。国際ビジネスキャリア科の学生たちは毎年素晴らしい就職実績を残しています。多くの企業の採用担当者が彼らに魅力を感じているそのわけ、その秘密がそこにありました。