国際ビジネスキャリア科の「ビジネスリサーチ」の授業で2年生がペアを組み、お互いにインタビューをしたうえで、その内容を発表しました。
国際ビジネスキャリア科ではキャリア教育の視点から、学生が自らの過去を振り返ることでキャリア選択のヒントが得られる授業を行っています。専門学校で学び、卒業した後の進路は人それぞれです。卒業後の進路が決定した時点でゴールというわけでもありません。一度進路が決定した後も引き続き、無数の可能性の中から、自らが進む道を選ばなくてはいけません。そのような時に自分が一体どのような人間なのかを知っておくことで、自らの進路選択を具体化させていくことができます。
今回行われた「ビジネスリサーチ」の授業では「自分」を発見することを目標として、クラスメイトとペアを組み、お互いに幼少期のこと、趣味に関することなどをインタビューしました。インタビュー時間は7,8時間に及び、相手は一体どんな人なのかをしっかりと聞いた上で、何日もかけてポスターにしました。
ペアとなるパートナーはくじ引きで決まるため、今まであまり話したことのないクラスメイトとペアになることも。そんな相手に自分のことをどう伝えよう、どう語ったら分かってもらえるだろうか、色々と頭を悩ませつつ語ります。話しているうちに、自分自身は実はこういった性格だったのか、と新たな一面に気づかされます。
そして過去の自分の経験は楽しいことばかりではありません。中には挫折経験や悲しかった出来事など、どうしても重い話題になってしまうことも。そんな時は話を聞く側もその話をどう受けとめたらいいのか、それをどうポスターに表現するのか…話す側も聞く側も真剣です。
完成した全員分のポスターが教室内に貼りだされました。自分がよく知っているクラスメイトも、そうではないクラスメイトも、こんな人だったのかと発見の連続です。そして授業の時にペアで発表をします。お互いに真摯に向きあった結果にはクラス全員がやはり真摯に向きあいます。
しかし、この日までの道のりは平たんなものではありませんでした。各人がそれぞれ素敵な発表が出来たのは、当人も気づいていない一面を引き出したインタビュアーの腕前とそれを素直に語ってくれたクラスメイトの誠実さ、そういったものがあったからこそです。
今回の授業を通じて、クラスメイトの新たな一面を知ることができました。そして何よりも、自分一人では気づけなかった「自分」について学べたことは大きな収穫です。自分は一体どんな人なのか、自らの進路に迷った時、今回の授業は自分が進むべき道を見つけるヒントとなるはずです。