国際ビジネスキャリア科では、ビジネスについて経済や経営の視点だけではなく、政治や社会時事、消費者や企業の心理といったあらゆる視点から分析します。
2年生になるとこの培った多角的思考力を活かし、学生たちはグループごとに研究テーマを決め、それぞれ調査を行い「卒業論文」を作成します。
授業のみならず、卒業論文作成においても「グループワーク」を行うことで、学生たちは社会に出てから必要となるストレスコントロールやチームワーク力、リーダシップ?フォロワーシップなども身につけます。
また約半年間にもわたり、クラスメイトと協同で大きなプロジェクトに挑むこの経験は社会に出る前の貴重な経験となることでしょう。
今年は過去最多となる12チームが編成されています。
池田政隆ゼミナールに所属する一チームは、新潟県上越市高田地区のブランディングについて挑戦しています。
今春から学生たちは、高田地区の歴史や特色を調査し、9月には実際に2泊3日で現地調査に訪れました。現地では2泊3日という限られた時間しかないため、効果効率的に多くのデータを収集できるよう事前準備も入念に行い、現地では学生たちは個別でインタビューや視察に訪れました。
それから約2ヵ月間、収集したインタビュー結果などを分析し、高田地区の町おこし、ブランディングの施策を練りました。
そしてついに11月10日、新潟県上越市高田地区にて地元の方々をお招きし、町のブランディングについて提案してきました。
当日はインタビューに協力してくださった高田地区の皆様をはじめ、上越市役所の方々、新潟県関根学園高校の教員や生徒の皆様がお休みのところ集まってくださいました。
このゼミナールに所属する学生のほとんどが関東生まれ、関東育ち。だからこそ見える上越高田地区の魅力。そして現地調査期間2泊3日とは言え、地元の方々と直接お会いし、積極的にお話を聞き、ふれあったことからこそ分かる町の魅力。学生たちの半年間に及ぶ、研究の成果が上越高田地区の皆さんに届いた様子でした。
報告会の最後に、このチームのプロジェクトに大きなお力添えをくださった関根学園高校の金田先生から「それでは最後に“私の”学生たちにホームルームをさせてください」と言われると学生たちは感極まり、涙をこらえられなくなりました。しかし、しっかりとした眼差しで、金田先生のお言葉一つ一つをかみしめるように耳を傾けました。
学生たちはこの素晴らしい機会と縁を今年限りで終わらせることなく、しっかりと高田地区のプランディングを次の世代にも繋げていきたいと抱負を語りました。
12チームが出場する研究発表の予選会は11月23日(金)に神田外語学院にて行われます。そして予選会で勝ち残った上位6チームが12月6日(木)の決勝戦へと進みます。
今年度も熱い戦いに期待がかかります。