学科?コース紹介
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児童英語教育科では毎年、インターナショナル保育園や民間の英語教室など、児童英語教育の現場に多くの卒業生を送り出しています。卒業生の中には、大学編入学を経て幼稚園や小学校で教諭として活躍する人もいます。今回は、2019年?2021年に同科を卒業して現場の最前線で働く5人の卒業生を招待して座談会を開き、現在の仕事内容や学生時代のエピソード、今後の目標などをお話しいただきました。
【座談会参加者】(後列左から)
?坂駿介さん
やる気スイッチグループ Kids Duo白山 バイリンガルティーチャー
児童英語教育科2021年3月卒業
?櫻井美紀さん
株式会社ポピンズエデュケア ポピンズナーサリースクール調布
児童英語教育科2021年3月卒業
?清水安祐奈さん
学校法人 清麗学園 両国幼稚園/原山幼稚園 英語コーディネーター
児童英語教育科2021年3月卒業
?野原紗穂さん
セイハネットワーク株式会社
児童英語教育科2019年3月卒業
?中村梨奈さん
千葉県公立小学校教諭
児童英語教育科2019年3月卒業
関先生:今日は久しぶりに皆さんとお会いできて嬉しいです。まずは自己紹介も兼ねて、それぞれどんな仕事をしているか教えてください。では、坂さんから順番にいきましょう。
坂さん:21年卒の坂駿介です。やる気スイッチグループのKids Duo白山でバイリンガルティーチャーとして働いています。英語で預かる学童保育なので、外国人講師とのコミュニケーションはもちろんのこと子どもたちとの会話は基本的に英語です。3歳から小学6年生まで、毎日40人くらいの子どもを相手に奮闘する毎日です。
櫻井さん:21年卒の櫻井美紀です。ポピンズナーサリースクール調布で、0歳児クラス12名の担任をしています。0歳児クラスでは、つい最近生まれたばかりのまだ首がすわっていないようなお子さまも受け入れています。ミルクの調乳、おむつの替え方、離乳食の食べさせ方、寝かしつけ方も一人ひとり違うので、そこが難しいところです。現在はリーダーの先生と同期との3人体制で担任をやっていて、わからないことは教えていただきながら、新米のママになったような気持ちで働いています。4月から数か月しか経っていませんが、子どもたちの成長を日々実感できることに喜びを感じています。
清水さん:21年卒の清水安祐奈です。両国幼稚園と、その系列で千葉県印西市にある原山幼稚園の英語コーディネーターとして働いています。各幼稚園に外国人講師が1人在籍していて、子どもたちが自然に英語に触れられるのが強みの幼稚園です。私は日々のレッスンプランを考案したり、英語イベントを企画したり、外国人講師マネジメントを行ったりしており、3?5歳と、卒園した小学1?6年生までを対象としたレッスンを外国人講師と一緒にチームティーチングでやっています。1年目はクラスの副担任をしていたのですが、今年はフリーになり、午前中は幼稚園の先生として働き、午後は英語のクラスを担当しています。
関先生:普段から英語で子どもたちに話しかけているんですか?
清水さん:年齢に合わせて、日常のあいさつや簡単なやりとりは英語でしています。3歳くらいの子どもたちでも、何かできたときに“Good job!”と声をかけると、つられて英語で応じてくれます。
関先生:英語が自然に飛び交う幼稚園なんですね。次は野原さん。
野原さん:19年卒の野原紗穂です。児童英語教育科を卒業してセイハネットワークに入社し、今年で4年目に突入しました。0歳から中学3年生までの子どもたちに英語を教えており、0歳児向けにレッスンをしたあとに中学3年生のクラスを担当すると切り替えが大変です。レッスンは私だけで教える日もあれば、外国人講師とペアになって行う日もあります。1回約50分で、多い日では1日7レッスン、基本的には週5日ずっとパワフルにレッスンをしています。今年の4月からは先生をマネジメントするような役職にもつきました。
櫻井さん:小さなお子さまにはどんなレッスンをしていますか? 乳児にはアクティビティができないので、歌が中心になってしまうのですが……。
野原さん:押したら音が出るおもちゃを使うとか、ボールを投げるとか、五感を使うようなゲームをする工夫をしています。ちなみに、私のスクールでは0?3歳の未就園児は親子レッスンで、お子さまと保護者の方が一緒に入室する形式なので親子の触れ合いができるような活動も行っています。
関先生:同じ英語を教える先生として、お互いにアドバイスし合うと参考になりますね。では中村さんお願いします。
中村さん:19年卒の中村梨奈です。千葉県の小学校で教諭をしています。私は児童英語教育科を卒業した後、大学に編入学したので、社会人としては2年目です。昨年度は講師として働いていて、1?2年生の算数の授業をT2として担当していました。昨年、千葉県の教員採用試験に合格し、今年度から1年生の担任をしています。
※T2:ティーム?ティーチングの授業において補助的な役割を担う先生。
関先生:中村さんは卒業して聖徳大学に編入したんですね。編入はどうでしたか。
中村さん:大学生活は本当に大変でした。本来は4年で修得する内容を2年で終わらせるので、1日中授業の日もありましたが、頑張ってよかったと思っています。
関先生:本当ですね。2年間で小学校の一種免許状が取れるのは本当に大きいですよね。それが今に繋がっているということですね。皆さんはなぜ今の進路に進もうと思ったのか、きっかけなどがあったら教えていただけますか?
坂さん:私は1年生の3月の終わりには進路が決まりました。大きかったのは、1年生のときに実習に行かせてもらって、実際に子供たちと触れ合ったことです。その時に、レッスンするのがすごく楽しい、自分に向いているなと思ったのが一番のきっかけかもしれないですね。
関先生:坂さんは大学編入と迷っていた時期もありましたが、実習をやってみたのが転機になったのですね。
清水さん:私は小さい頃から英会話教室に通っており、将来は英語を教えたい、教える側になりたいという気持ちがありました。進路を考えた時に、私も実習に行った経験を思い出しました。実際に子供と触れ合って子供に教えるというのが楽しくて、自分に合っているなと思って。両国幼稚園には外国人の先生も在籍しているので日常的に英語を話せるし、児童英語教育科で培った能力をそのまま活かせるというのも魅力でした。
櫻井さん:私は元々は大学編入学を希望していて、大学で保育士の資格を取ろうと思っていました。しかし、ポピンズでは無資格でも正社員として働くことができ、資格取得の援助もしてくれるということを知り、「ここなら働きながら自分の夢が実現できる!」と思って入社を決めました。学生時代から保育士国家試験を受け始めたんですが、残っている教科は、入社後に合格して、今年、保育士資格も取得しました。
関先生:学生時代から本当に頑張って勉強していましたね。仕事をしながら保育士試験の勉強をするのは大変だったと思いますが、見事に合格、おめでとう!一方で、野原さんは元々英会話教室を志望していましたね。
野原さん:3?4歳の頃から英会話教室に通っていて、その頃から憧れがあって。高校時代から、神田外語学院の児童英語教育科に入って、卒業後は英会話の先生になりたいという希望がありました。今の会社を選んだのは、セイハ英語学院の活気のある元気いっぱいのレッスンが自分に合っていると思ったからです。
関先生:中村さんは学生時代、いろいろ悩んだ末、大学編入の道を選んだんですよね。
中村さん:当初は就職しようと思っていたのですが、実は、当時は本当に英語が苦手で。このまま社会に出るより、もっと勉強したいと思ったんです。どうしようと悩んだ結果、大学に編入学して、英語を勉強するだけではなくて、小学校の免許を取って子どもたちに英語を学ぶことの楽しさを伝えられる人になりたいと思って大学編入の道を選びました。
関先生:その思いを貫いて実際に小学校の先生になってみていかがですか。
中村さん:すごく楽しいです。毎日責任の重さも感じますが、やっぱり楽しいという思いの方が今は勝っていますね。
関先生:一人ひとりのエピソードを聞くと感慨無量です。仕事をする中で、児童英語教育科で2年間学んだことはどんなふうに役立っていますか。先ほど実習が進路選択に役に立ったという話もありましたが、いかがでしょうか。
清水さん:私は全体的に全てが役に立っていると思っています。年齢に合わせてどういうレッスンをすればいいかを学ぶ授業がありましたが、当時の資料は今でも職場に持って行って、分からなくなったら読んで参考にしています。それから、レッスンプランの構成の仕方も役立っています。今は幼稚園生のクラスと小学1?6年生のクラス、それぞれのレッスンプランを自分で考えているのですが、それぞれ30回ぐらい作らなければならないプランもスラスラと思いつきます。そういう部分で児童英語教育科で得たスキルが活きていると思います。
関先生:野原さんの英会話教室ではどうですか?
野原さん:児童英語教育科の心理学の授業では、発達障害や学習障害、子どもとの関わり方についても学びますが、その授業が、子どもを理解するうえで大変役に立っています。「この子は今こういうことを伝えたいんだけど言えないんだな」とか、「この子はこういう性格だからこうやって伝えてあげたらいいのかな」とか。悩んだときは、授業で学んだことを思い出していますね。
関先生:コミュニケーションスキルの授業もありました。櫻井さんの保育園で役立っていることはありますか?
櫻井さん:保護者の方への伝え方ですね。例えば、友達の顔や口に手を出してしまうことを保護者の方が心配されていた場合、「お友だちに興味があって触りたいのかもしれませんね」という風に言い換えて伝えるようにするなど、一つの事柄を違った角度から見て伝えるというコミュニケーションスキルの授業でやった技法が役立っています。
関先生:みなさん、授業で学んだことを活かしてくれているんですね。小学校でも英語を教えるようになっていますが、中村さんのクラスはどうですか?
中村さん:1年生には英語の授業を直接することはないのですが、朝の会や音楽の時間を使って、児童英語教育科で習った歌やチャンツをやったりしています。私の小学校は英語の研究指定校になっていて、学校中に英語の掲示があったり、朝?昼?帰りの放送も全部英語で流れたりしています。校長先生と最初にお会いしたときに、「英語の専門学校出身なんだよね?」と言われて。それでこの小学校に配属されたのかなと思いました。
※チャンツ:リズムに合わせて英文や英単語を発音する英語の学習方法
関先生:今は1年生の担任ですが、今後、高学年の担任になった時には授業で英語を教えたりする機会も出てきますね。
中村さん:昨年度、2週間だけ3年生の担任をしたときに英語の授業があり、音楽やアクティビティを実践しました。そのとき、T2の先生から「先生の授業すごくよかったですよ」と声をかけてもらって嬉しかったです。小学校教育の現場では、英語の勉強をしてきた経験が求められているんだなと感じました。
坂さん:私のスクールでは基本的にカリキュラムに沿って指導するのですが、インドアプレイでボール遊びをやっているときに、子どもたちがあまり面白くなさそうにやっていることに気付いて。もっと盛り上がる活動にしたい思い、代わりのゲームを考えたのですが、色々なアイデアがすぐに思いつきました。そういう引き出しが増えたのは授業のおかげですね。
関先生:みなさんが、児童英語教育科の授業で学んだことを活用してくれていることを聞いてとても嬉しいです。では最後に、今後の目標を教えてください。こんな風になりたいなと思い描いている姿はありますか?
櫻井さん:私の保育園では、体操や英語などの専科の先生がコロナ禍で来られなくなってしまい、担任の先生たちがピアノや体操など自分の得意なことを教えるようになりました。施設長から、「神田外語学院ってことは英語できるよね?」と声をかけていただき、「櫻井先生には、ぜひバイリンガル授業をやってほしい」と言っていただいています。児童英語教育科で学んだことを活かし、今後、カリキュラム作成などを始めたいと思っています。それから、幼保英検を受けたいと思っています。保育士の免許を持っている人が幼保英検に受かると、イングリッシュエキスパート保育士になれるそうです。施設長からも「どんどん挑戦してスキルアップしてほしい」と言われています。
※幼保英検:幼稚園や保育園の現場で必要とされる実用的な英語力をはかる検定試験
関先生:すばらしいですね。英語だけでなく、児童英語教育科で学んだ知識がこれから役に立ちそうですね。他の方はどうですか?
坂さん:別のスクールに外国人の先生がいるのですが、子どもたちを引きつけるのが上手くて、その先生が立つと子どもたちの目線がみんなそこにいくんです。授業の盛り上げ方も、子どもたちとの接し方も、全てがすごく上手な先生です。一度ヘルプでその教室に行ったときに色々教えてもらったのですが、ゲームのアイデアなども全てが面白くて、全部真似したいくらいでした。そういう先生になりたいですね。
関先生:授業でも理想の先生像を考えたことがありましたね。目標とする先生に近づけるよう頑張ってください。
清水さん:私の職場では、1年間アメリカで働きながらチャイルドケア研修ができるプログラムがあり、いずれ私も行く予定です。現地で子どもたちと接したり、英語力を磨いたりできるように頑張りたいと思っています。それから、職場の外国人と意見を交わすときに、英語で自己主張をしっかりできるようになりたいという目標があります。幼稚園では英語で話すのがルールなので、自分自身の英語も向上させていかなくてはいけないと思っています。
関先生:英語力も大事ですが、コミュニケーション力は仕事をするうえでとても大事ですよね。野原さんはどうですか?
野原さん:もうすぐ卒業してしまう中学3年生の子から、「セイハに通って英語が楽しいと思えたので、高校は国際科を選びました」と言われたことがあって。週1?2回、1回50分しかないレッスンでも、そんな風に楽しいと思ってもらえて、中学3年生になるまで通ってくれたことが本当に嬉しかったです。このように英語を楽しいと思って学習を続けてくれる子を一人でも多く育てるのが、講師としての今のところの目標です。もう一つ、4月から役職についたので、現場の先生方が少しでも安心できるように、楽しいレッスンをどんどん工夫して提供しきたいというのが役職のある立場としての目標です。
関先生:長く働くことによって責任も出てきて、そうしたところもまた違ったやりがいになってきますね。では最後に中村さん。
中村さん:今は31人のクラスを担当しているのですが、1年で最低1人、できれば3人、その子にとってターニングポイントとなるきっかけを作れる教師になりたいです。小学校6年間のうち1年生はまだ平仮名を教えているような段階ですが、そんな中でも何かを残してあげられるような先生になることを目指して頑張っています。
関先生:皆さん、本当に立派な先生になりましたね。今までのように私が先生で皆さんが学生という立場ではなく、同業者であると感じました。学年を超えた卒業生のつながりもできましたし、私も皆さんから学ぶことがたくさんあったので、今後もこうして情報交換をしたりしながらお互いに成長できるといいですね。これからの皆さんの更なる活躍を期待しています。本当にありがとうございました。
学習指導要領の改訂や大学入試改革など、児童英語教育の現場は過渡期を迎えています。つい数年前までは学生だった卒業生たちがそんな現場で奮闘し、活躍するエピソードを聞いて、関先生も心を打たれた様子でした。児童英語教育科では今年度から、在学中に保育士国家試験に合格することを目指したプログラムを導入しています。「英語と子どものプロフェッショナル」として、在学生たちも先輩方のようにそれぞれの進路で活躍してくれることでしょう。