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活躍するKUIS在外公館派遣員たち(Vol.1/モザンビーク)

“活躍するKUIS在外公館派遣員たち”というテーマで、赴任中または帰国後の様子を紹介するシリーズ第1弾。

元在モザンビーク日本大使館派遣員の平塚竜一さんをご紹介します

在外公館派遣員

受験当時はポルトガル大使館かモザンビーク大使館の二択しかなく、第一希望にしたモザンビーク大使館への赴任が決まりました。赴任後は大使館運営の根幹となる官房班に所属し、配車管理、会計、その他庶務をメインに行いました。またポルトガル語はマイナー言語で話し手が少ないということもあり、その他横断的に総務班、経済班、開発協力班、広報文化班にて、通訳翻訳やロジ業務を行いました。
派遣員はオフィスワークが多いイメージですが、私の場合は館外での業務機会も豊富でした。議員や政府高官のモザンビーク地方出張には毎回ロジ要員として同行し、物資調達でシンガポール、総理外遊に伴う応援出張は4回(ニュージーランド、トルコ、ガンビア、ケニア)行かせて頂きました。一方、当時のモザンビークはそれほど日本人が多くなく、娯楽も限られていた事から、仕事と私生活のオンオフが難しく、また赴任直後は館員との人間関係や現地職員との付き合い方で悩む時期もありましたが、派遣元にはそれらを打ち明けるサポート体制が整っており、先生や家族への相談、自分自身を改める機会ともなり、マイナスの経験からも多くを学ぶ事が出来ました。

国境なき医師団

国境なき医師団ではロジスティクスのチームで働いています。医師団と聞くと全員が医者と勘違いされることがありますが、多くのミッションがメディカルチーム、ロジスティクスチーム(車両管理、営繕、調達、衛生、通信など)、アドミチーム(財務、人事など)で構成されています。
日本及びフランス研修の後、2017年8月から2018年2月までナイジェリアの難民キャンプ支援ミッションに派遣されました。ここでは、主に首都と難民キャンプのある地方間の人員、物資運搬を担当しました。生活面では性別世代の異なる多国籍のメンバーと寝食を共にし、場合によって停電や水シャワー、セキュリティポリシーによる外出や徒歩移動が制限されたルール下で暮らしました。また2018年4月中旬から6ヶ月間、バングラデシュにてロヒンギャ族関連のミッションに従事します。
在外公館派遣員後の進路としてNGOを選択した理由は、2016年の熊本地震が大きな理由です。熊本は縁も所縁もない地ですが、ニュースを通して物資や人員が適切に配分されず、保管庫の逼迫や、避難所格差の問題が生じたことを知りました。現場のニーズ調査から効果的な人道支援の策定実施について深く学ぶためにオランダの大学院進学を検討しており、そのためのフィールド経験として現在は国境なき医師団で人道支援の現場を学んでいます。

大学での4年間

大学ではポルトガル語専攻に在籍し、勉強、サークル、アルバイトと充実した学生生活を送りました。2年次には全日本ポルトガル語弁論大会に出場し優勝する事が出来、また3年次にはブラジル留学も経験しました。卒業までの4年間様々な先生方にお世話になりましたが、中でもポルトガル語専攻の高木先生、奥田先生、吉野先生には1年次からご指導頂き、弁論大会や留学面でも手厚いサポートをして頂きました。
またグローバル研究所の久保谷先生には在外公館派遣員試験のため、厳しくも常に親身になってご鞭撻頂きました。澳门葡京赌城_澳门网投平台-【在线*游戏】は本当に恵まれた環境であったと思っています。

モザンビーク共和国(Republic of Mozambique)

【外務省HP/一般事情より】
1. 面積:79.9万平方キロメートル(日本の約2倍)
2. 人口:約 2,967万人、人口増加率1.0%(2017年:世銀)
3. 首都:マプト
4. 民族:マクア、ロムウェ族など約40部族
5. 言語:ポルトガル語
6. 宗教:キリスト教(約40%)、イスラム教(約20%)、伝統宗教