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ダイバーシティ&インクルージョン2023 ~航空会社から学ぶ~

10月18日(水)5限(16:40~18:00)に、株式会社ANA総合研究所主席研究員 村松絵里子氏(前ANA(全日本空輸株式会社)客室センター副センター長 兼 グローバル推進部部長)をお招きし、「ダイバーシティ&インクルージョン2023 ~航空会社から学ぶ~」と題した講義を開講しました。この講義は全学生を対象に希望者を募り、当日は約100名の学生が参加しました。
講義ではANAグループの経営理念?経営ビジョン?行動指針に基づき、飛行機を運行する際に大切にしていることや、世界で高い評価を得ていることなどが紹介されました。
2015年のD&I(Diversity & Inclusion)宣言を経て、2022年にはDEI(Diversity(多様性), Equity(公平性) & Inclusion(包括性))を推進。ジェンダー平等や多様な働き方、LGBTQ+の尊重など、持続的成長を担う人づくりを進めています。 お客さまのダイバーシティへの対応として、文化?言語?国籍?年齢?性別?障がい?能力を問わず、できるだけ多くの方が利用できる施設?商品?情報?サービスを提供する「ユニバーサルなサービス」の充実についての紹介がありました。また、社員のダイバーシティへの対応として、「人間性」と「専門性」を活かした多様な人財育成についても触れられました。
最後に、ANAグループが求める人財として、「周囲の変化に気がつき行動する人」「自分からコミュニケーションをとる人」「自分も他人も尊重する人」「失敗をおそれず失敗から学ぶ人」「責任を果たす人」があげられました。
講義終了後は、司会の林亜美先生(外国語学部講師)の進行のもと質疑応答に移り、学生2名から質問が寄せられました。
安達真帆さん(国際コミュニケーション学科国際ビジネスキャリア専攻2年)

Q;国によっては時間にルーズなど、色々な特徴がありますが、各国?地域で同じサービスが提供できる秘訣を教えてください。
A;日本の企業が大切にしていることや価値観の違いの理解などの教育、丁寧な所作やパフォーマンスの訓練を行い、定期的にチェックを行います。
三浦悠希さん(国際コミュニケーション学科国際コミュニケーション専攻3年)

Q;私は社員やお客さまの多様化には危険がともなうと考えています。多様化に対するリスクマネジメントについての考えを教えてください。
A;社員の多様化については、社員全員が安全教育を学びます。運航に関わるデータを分析し、リスクに対して先手を打ちます。お客さまの多様化については、保安検査を受けた、リスクが除かれた状態の方が飛行機に乗ります。また、どのような時に何が起こるかは、経験により対策を立てます。

講座に参加した学生の感想

岩坂まいさん(国際コミュニケーション学科国際コミュニケーション専攻3年)

お客さまへのDEIとして「ユニバーサルなサービス」のお話がありましたが、これまでANAに貢献してきたお客さま、例えば、いつも時間通りに搭乗ゲートに来てくださる方などをAIが見つけ出し、情報を共有された社員からお礼が言えるようになることで、新たな「ユニバーサルなサービス」に繋がるのではと考えました。