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活躍するKUIS在外公館派遣員たち(Vol.83/アメリカ)

元在アトランタ日本国総領事館の吉多 泉さんをご紹介します

吉多 泉さん(2022年英米語学科卒業)
みなさんこんにちは! 英米2022年卒の吉多泉です。私は2021年9月?2023年9月の2年間、アメリカジョージア州にあるアトランタ総領事館で、派遣員として勤務をしておりました。私のアメリカでの2年間の派遣員生活をご紹介します。これから派遣員を目指す学生さんや、海外勤務を希望されている方、新しい道に進もうとしている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

アトランタ総での業務

アトランタ総は、本官8名、現地職員約20名のどちらかというと小規模な公館です。コロナ禍で、かつ初めての社会人生活に少し緊張しながらの赴任でしたが、館内の雰囲気はとても良く、館員の誕生日にはサプライズをしたり、ハロウィンの日にはカオナシが登場したり(笑)、華金にはシャボン玉を飛ばしたり(笑)と、毎日笑いの絶えない明るい公館でした。
現地では官房班に所属し、官員のアパート契約や口座開設、車両購入、国務省登録などの離着任支援や、館用車の配車管理、ホテル?航空券手配、便宜供与対応などが主な業務でした。また日本関連イベントへの参加、現地の小中学校や大学との交流、SNS運営などの広報業務や、他公館への応援出張など、幅広い業務を経験させていただきました。
仕事をしていく中で、多民族国家であるアメリカならではの様々な仕事スタイルや英語の訛りに苦戦したり、小規模公館であるが故に業務に忙殺される日も多々ありました。ですが、その度にたくさんの方々に助けていただき、新しい学びがあり、多文化理解が深まる大きなきっかけとなりました。現地の方々と打ち解け、スムーズに業務が進むようになった日には、派遣員としての仕事に大きなやりがいを感じました。

アトランタでの生活

福岡市と姉妹都市関係にあるアトランタは、夏は蒸し暑く、冬はあまり冷え込まず、いわゆる東京と似たような気候です。北海道育ちの私にとってアトランタの蒸し暑い夏は地獄でしたが、日本同様四季がはっきりしているので、春夏秋冬色んな景色を楽しむことができました。
私の住んでいたエリアは比較的都会で、スーパーもモールも徒歩圏内、日中はランニングをする人も多く、治安面でも全く問題ありませんでした。そこから車を20分ほど走らせると緑がたくさんあり、自然好きな私にとっては完璧すぎる場所でした。日本レストランやアジアスーパーも多かったので、心身共に常に健康な状態で生活できました。
物価高×円安のダブルパンチで、1ドルが150円になった時は(今はもっと酷いですが)さすがに衝撃でしたが、それでも同じアメリカ国内の中でもアトランタの物価はマシな方だったと思います。何より、2年間という限られた時間でできるだけの自己投資をしようと心に誓っていたので、たくさんの州に旅行に行き、現地の方々と接し、いろんな価値観に触れました(1人旅行もたくさんしました!)。州によって全く異なる文化があり、アメリカという国の壮大さを実感しました。また、現地の友人はもちろん、日系企業の駐在員の方々や、現地在住の日本人の方々とのネットワークもでき、仕事に関する多くのアドバイスをいただけたことも大変貴重なものでした。

最後に

アメリカでの2年間、どんな形であれ私と関わってくださった方々、派遣員として海外で働くきっかけを与えてくださった久保谷先生に、この場を借りて心からお礼申し上げます。これからの長い人生のどのタイミングにおいても、派遣員としてアメリカで勤務したこの2年間を振り返った時に「本当に貴重なものだった」と思える、そう感じています。派遣員の業務を通して得たものはもちろんですが、それ以外で得た学び、出会い、価値観も、大きな財産です。ここを自分のスタート地点とし、もっともっと邁進していきたいと思います。

アメリカ合衆国

【外務省HP/一般事情より】
1. 面積:9,833,517平方キロメートル(50州?日本の約26倍)
2. 人口:約3億3,500万人(2023年10月米統計局推計)
3. 首都:ワシントンD.C.
4. 言語:主として英語(法律上の定めはない)
5. 宗教:信教の自由を憲法で保障、主にキリスト教