活躍するKUIS在外公館派遣員たち(Vol.23/アメリカ)
“活躍するKUIS在外公館派遣員たち”というテーマで、赴任中または帰国後の様子を紹介するシリーズ第23弾。
元在ニューヨーク日本国総領事館派遣員の長澤彩香さんをご紹介します
在学中、派遣員を目指した理由
在学中に1年間休学をし、ウガンダ共和国と南アフリカ共和国の貧困地域における社会起業家支援および地域活性化支援活動を行うために、現地NPOのインターンシップに参加しました。水道や電気のない現地で生活する中で、日本や先進国の政府開発援助(ODA)によって譲渡された井戸やソーラーパネルといった設備が現地で活用されているのを目の当たりにする機会があり、深く印象に残ったがきっかけで、日本の外交の「現場」を見てみたい、政府の役割とは何かを学びたい、と感じるようになりました。
帰国後、在外公館という特殊な現場で後方支援に携わることができるのは絶好の機会と思い、在外公館派遣員を卒業後の進路として志すことを決めて、大学の勉強会(グローバル?コミュニケーション研究所)にも参加し、仲間たちと切磋琢磨できたことは、今でも懐かしく有意義な時間だったと思っています。
赴任中、ニューヨークをどう感じたか
ニューヨークは経済界における中心地でもあり、各界の有識者の方々も多くいらっしゃる事から、絶えず、皇族、総理大臣、各省大臣、国会議員、各省庁出張者など、多くの訪問があったため、訪問における宿舎留保、航空会社との連携調整、米国国務省との手続き業務、書類作成、各訪問先へのアテンド、現場対応等の便宜供与が主な業務でした。その他に、翻訳?通訳、館員の離着任支援、現地関係者との関係構築も業務の一環でした。また、自分自身が現地に馴染んでいくことで仕事における応用力、円滑なチームワークができるようになったと実感できたのは良い経験にもなりました。
着任当初、ニューヨークは典型的な大都会とばかり思っていましたが、3年間を過ごす中で、ニューヨークの魅力はニューヨークに生きる人々だと感じるようになりました。一人一人が個性を活かし、自分のバックグランドと人生における目標を大切にし、自分にしかない人生を歩んでいる人々から刺激を受けることができたことは、人生における財産であり、今後の人生設計における大きな基盤を築けたと感じています。
帰国後、将来目標に関して
ニューヨークは華々しい一面を持つ反面、貧富の格差が顕著にみられる世界の縮図でもあります。この3年間を通して、格差是正に取り組んでいきたいという意志が強くなり、帰国後は、国際協力機構(JICA)にて、民間企業との連携で途上国の抱える課題の解決に取り組むプロジェクトを管轄する部署で勤務しました。現在は、学術的な知識を身に着けるため大学院への進学を計画しています。
アメリカ合衆国(United States of America)
【外務省HP/一般事情より】
1. 面積:371.8万平方マイル(962.8万平方キロメートル、50州?日本の約25倍)
2. 人口:3億2775万人(2018年5月/米国国勢局)
3. 首都:ワシントンD.C.
4. 言語:主として英語(法律上の定めはない)
5. 宗教:信教の自由を憲法で保障、主にキリスト教
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