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第33回グアダラハラ国際図書展(FIL)で共同プロジェクト「紙芝居」を上演Centro de Estudios Japoneses(メキシコ)

紙芝居のポスター

本学とグアダラハラ大学の学生が共同で作成した紙芝居をFIL Ni?os(児童部門)で上演しました

グアダラハラ国際図書展(Feria Internacional de Libros)は、「中南米スペイン語圏における中心的な国際図書展のひとつ。書籍や版権の買付けなど商取引も活発に行なわれています。また文学を中心としたシンポジウムや賞の授与、青少年向けの読書会や招待国の紹介など多彩なプログラムが組まれた」年に一度の展示会です。(国際交流基金のHPより
今回は招待国のインドのほか、ラテンアメリカ諸国を中心に47カ国から2,280の出版社が参加しました。そして、一昨年に引き続き、昨年11月31日~12月8日にかけて、本学とグアダラハラ大学の学生が共同で作成した紙芝居をFIL Ni?os(児童部門)で上演しました。
参加したのは、主に日本語科目を履修した学生たち18名で、3か月前から準備を始め、各グル-プで二言語による練習を重ねてきました。また、今回は日本でも有名な番町皿屋敷の「おきく」と「くいしんぼうのおしょうさん」というお話を芝居にして上演いたしました。どちらも日本の伝統的な文化や習俗を紹介するにはぴったりの物語でした。観客は日本語を知らない子どもたちのため、上演こそスペイン語で行いましたが、衣装や小道具などはなるべく日本らしさを伝えられるように手作りで用意しました。
学生たちは、休日も公園に集まり、セリフや動きなどの自主練を重ねました。そのかいあって、当日は、開演前から長い列ができ、期待に目を輝かせる子どもたちが大勢集まりました。学生たちは、芝居の合間に子どもたちに日本語で数や漢字を教え、自分たちが習った日本語をメキシコの子どもたちに教えるという貴重な経験もしました。芝居は大盛況のうちに閉幕して、学生たちも満足げな様子でした。
このプロジェクトを通して、学生たちは日本語や日本文化への理解が深まったばかりではなく、グループ活動や子どもたちとの触れ合いの大切さを学び、来年のFILにもぜひ参加したいと感想を述べていました。
グローバル化が進む現代において、もはや自国の言葉や文化だけが伝達の対象ではありません。一人一人が学んだ知識や体験を他者と共有することで、お互いへの理解が深まり、つながりが確かなものへと成長していくのだと思います。
今後も両国の交流がますます盛んになり、相互理解が進み、友好の絆が一層深まり、広がっていくことを願ってやみません。本学は、言葉を介した教育活動を通して、その実現に向け、これからも邁進していきます。

グローバル日本語センター/グアダラハラ大学客員講師
鈴木 小百合(Centro de Estudios Japoneses)

Photo Gallery

紙芝居「浦島太郎」上演

学生たちの質問に答える子どもたち

兜を作ってご機嫌の子どもたち

舞台「おきく」の村人たち

皿を数えるおきく

坊主たちも熱演

初めての漢字に挑戦

プロジェクトに参加した学生たち