「3年次編入学ってなんだろう?どんな仕組み?」
「2年次編入学とどう違うの?」
3年次編入学という言葉は普段聞き慣れないため、初めて聞いた時はそんな疑問がわいてくることかと思います。
3年次編入学とは4年制大学の3年次から編入学できる制度です。専門学校や短期大学を卒業見込みの人、または他大学の2年次まで修了して一定の単位を取得している人などが主な募集対象になります。一方、2年次編入学は4年制大学の2年次から編入学できる制度です。
3年次編入学制度を活用すると、例えば以下のような進路選択も可能になります。
■専門学校に入学?編入学試験準備?受験?専門学校卒業後に国立A大学3年次に編入学?
■滑り止めの私立B大学に入学?編入学試験準備?受験&2年次まで修了?第一志望だった有名私立C大学3年次に編入学
つまり、今まで諦めていたような進路を再選択できる可能性があるということです。もし今の進路や学力のことで悩んでいる人であれば、選択肢の一つとして知っておくべきシステムであると言えます。
そこで本記事では
?3年次編入学のシステムやスケジュール?
?3年次編入学のメリット、デメリット
?3年次編入学の受け入れを行っている大学とその難易度
などを詳しく解説していきます。ぜひこちらの記事を参考に、皆さんの進路選択の幅を広げてみてください!
目次
1.3年次編入学とは、4年制大学に途中入学できる制度
1-1.3年次編入学のシステム
冒頭でも述べた通り、3年次編入学とは4年制大学の3年次から編入学できる制度です。受験生の進路の幅を広げるという意味合いに加え、4年制大学では年次の途中で退学者等が出てしまうため、その欠員補充の意味合いも持っています。したがって少人数の募集になることが多いです。
全体像については以下のイメージ図をご覧ください。
■3年次編入学のスケジュールイメージ
1-2.3年次編入学の対象者
主な対象者は以下の3タイプに分けられます。
ただし、1の専門学校(=専修学校)については「専門課程(修業年限が2年以上、総授業時数が1,700時間以上又は62単位以上であるものに限る)を修了した者」という条件があります。?多くの専門学校は条件を満たしていますが、志望する場合は念のためその専門学校に確認しておく方が無難です。
※編入学の実績等をPRしている専門学校であれば、基本的に大丈夫だと考えて良いでしょう。
※高等専門学校卒業(見込)者には、特に条件はありません。
専門学校からの編入学については以下の記事で詳しく紹介しています。
また3の4年制大学の2年次を修了している人についても、上記の通り60単位以上の取得が必要になるケースが多いです。ほとんど単位をとらずに、2年間在籍していただけでは資格を満たせませんので注意してください。
1-3.3年次編入学の科目
編入学試験の試験科目は「英語」「専門科目※(小論文)」「面接」の3科目であることが多く、国公立大学も私立大学も受験可能です。
※その学部で必要な学問(例:経済学部を受ける場合は経済学、法学部を受ける場合は法学が該当)
1-4.3年次編入学の入試時期
編入学試験は6月くらいから翌年1月くらいまで、各大学が分散したスケジュールで実施しています。例えば文系の大学になると、以下のようなイメージになります。
※理系は例年6~7月に集中する傾向にあります
■編入学試験 出願スケジュールのイメージ(文系)
8月以前、12月以降に出願受付をしている大学も比較的多いので、受験日が被って受けられないということはほとんどありませんが、逆に第1志望の大学の日程が後半になると、学費の支払いタイミングの問題で前半に滑り止めを持ってきにくくなったりしますので、志望校をどこにするか先に決めておく必要があります。
また編入学におけるスケジュール管理はとても重要です。大学ごとに出願期間も異なるため、スケジュール管理が疎かになっていると、気づいた時には出願受付期間が終わってしまったということになりかねないからです。在学中の勉強と並行しての受験になるため、自己管理が大切になります。
ここまでは簡単に3年次編入学のシステムについて解説してきましたが、2年次編入学と迷われる方も多いと思いますので、次章ではメリット?デメリットを挙げながらどのような違いがあるのか比較していきたいと思います。
2.3年次編入学ならではのメリット?デメリット(2年次との比較)
早速ですが、以下に3年次編入学と2年次編入学のメリット?デメリットを整理してみました。
■3年次編入学と2年次編入学のメリット?デメリットの整理
以下で詳細を説明していきます。
2-1.3年次編入学のメリット?デメリット
3年次編入学のメリット
3年次編入学の大きなメリットは、浪人をしなくても専門学校等2年+大学2年=計4年で大学が卒業できる点にあります。時間的なメリットもありますし、2年次編入学より1年分学費が少なくて済むというメリットがあります。
また2年次編入学は一部の大学しか受け入れていませんが、3年次編入学は多くの大学を受け入れているため、大学や学部の選択肢が多いということもメリットに挙げられます。
3年次編入学のデメリット
一方、3年次編入学のデメリットとしては、中学や高校の教員を目指すための教職課程の履修や、半年~1年など長期の交換留学が原則できないということが挙げられます。
また3年次編入をした際、専門学校や短大で取得した単位の互換(移行)があまり認められないケースがあり、その場合は編入学後の授業スケジュールが慌ただしいものになることや、編入学した3年次では就職活動が早速始まるため、慌ただしくなるということもデメリットになります。
【単位の互換(移行)】
大学編入学試験に合格後、専門学校や短大で取得した単位が、その大学?学部にどれくらい移行できるか、所属する専門学校や短大のシラバスを提出して確認します。
一般的な大学では卒業までに124単位が下限として設定されていることが多いため、本来はその約半分の60単位くらいは移行して欲しいところですが、大学や学部によっては30単位程しか移行が認められず、3年次に編入学してから残りの約90単位を2年間でとらなくてはいけない、というケースもあります。
語学の専門学校から語学系の大学?学部など、学習内容に親和性の高い場合、多くの単位が移行できる可能性が高まります。
2-2.2年次編入学のメリット?デメリット
2年次編入学のメリット
2年次編入学の大きなメリットは、3年次のデメリットの逆にあたり、教職課程の履修や長期交換留学が可能になることが挙げられます。教員になりたい方やどうしても交換留学を諦められない人は、2年次編入学を選んだ方が良いでしょう。
また持ち込める単位が少なくても、3年間かけてゆっくり単位を取得できることと、大学2年生の内容から学べるため、学びが深まりやすいというメリットもあります。就職活動まで時間の猶予もあるのも魅力ですね。
2年次編入学のデメリット
一方、2年次編入学のデメリットは1年間分の時間と学費が追加で発生する点です。早く社会人になりたい方や経済的負担を避けたい方は、2年次編入学ではない方が良いでしょう。
また3年次編入学と比べて2年次で受け入れをしている大学?学部が少ないため、間口の狭さもデメリットと言えます。
いかがでしたでしょうか。次章では3年次編入学をお勧めする人と、しない人を解説していきます。
その他、編入学と一般試験を比べたメリット?デメリットに関しては、以下の記事も参考にしてみてください。
3.3年次編入学をお勧めする人、しない人
3-1.3年次編入学をお勧めする人
3年次編入学をお勧めする人は以下のような人になります。
以下で解説していきます。
幅広い大学を視野に入れたい人
多くの大学で3年次編入学を受け入れているため、大学や学部の選択肢を広げたい人は3年次編入学を選んだ方が良いでしょう。編入学試験の募集人数は少なく、簡単ではないため、広い選択肢が持てることは魅力です。
早く社会人になって働きたい人
専門学校や短期大学に通っていた人の中には、同級生が既に社会でバリバリ仕事をしているという人も多いのではないでしょうか。自分も同じように早く社会人になって働きたい!と思っている人は早く卒業ができる3年次編入学の方がお勧めです。
経済的に少し余裕がない人
3年次編入学をすれば最短4年で卒業できるため、学費が少なくて済みます。特に多くの国公立大学で3年次編入学を受け入れているので、国公立に進学することで学費が抑えやすいという面もあります。
3-2.3年次編入学をお勧めしない人
逆に3年次編入学をお勧めしない人は以下のような人になります。
教員(教職課程の履修)を目指したい人
3年次編入学をする場合、原則として教職課程を履修することは難しくなりますので、教員を目指す人は2年次編入学にする必要があります。教職課程では様々なことを学ぶため取得すべき単位が増えますが、3年次編入学後の2年間では履修スケジュールが現実的に間に合わないため、教職課程の履修自体ができない大学がほとんどです。
長期の交換留学に行きたい人
3年次編入学の場合、取得単位の少なさや編入学した年に就職活動が始まることから、長期の交換留学に行くことが現実的に難しくなります。夏休みなど短期の留学であれば現実的ですが、大学の単位を取得(交換)しながら留学したいと考えている人は、2年次編入学の方が良いでしょう。
じっくり就職活動の準備をしたい人
3年次編入学をすると、すぐにゼミを決めたり、他の人が既に取得している単位をとらなくてはいけないなど忙しくなります。それに加えて準備も含めた就職活動が秋以降すぐに活発化していきますので、じっくり腰を据えて就職活動の準備をしたい人は、2年次編入学の方が良いでしょう。
さて、いかがでしたでしょうか。3年次編入学の特徴についてご説明してきましたが、特徴はつかめましたでしょうか?特徴の他に、具体的にどのような大学に入ることができるのか疑問に思う人もいるかもしれませんので、次章では「3年次編入学の主要受け入れ大学と難易度」をご紹介していきます。
4.3年次編入学の主要受け入れ大学と難易度
実は日本の大学の約9割は、3年次編入学を受け入れています。ただし、専門学校からは受け入れをしていない大学もあり、専門学校から出願できるのは7割程度に留まります。また全部の学部で受け入れている訳でなく、欠員補充の意味合いがあるため、一部の学科で少人数の募集になることが多いです。
受け入れをしている全ての大学のご紹介はできませんが、以下で文系の主要大学とその難易度についてまとめてみました。
■難関大学
■準難関大学
やはり、一般試験で偏差値が高い大学は、難易度も高い傾向にあります。
またそもそも編入学試験自体が簡単ではなく、以下のような難しさがあります。
(1)一定以上の英語のレベルが求められる
(2)独学が難しい
(3)専門科目についていける学力があるかが問われる
(4)試験の情報が少ない
特に難関大学では高い英語力に加え、専門科目(経済学や法学などその学部固有の科目)へどれだけ見識を持っているか、高い思考力を持っているか問われるため、しっかりとした対策と勉強時間が必要になります。
もちろん、
?一般的な大学試験に比べて科目数が少ない
?国公立大学を受ける際に大学共通テスト(旧センター試験)の受験が必要ない
?一般試験と比べて倍率は低い
などのメリットもありますし、しっかり対策ができれば十分に合格は可能です。現に当ブログを運営する専門学校 神田外語学院からも、東京外国語大学や名古屋大学、法政大学や青山学院大学などをはじめとした多くの4年制大学に、毎年200名以上が編入学合格を果たしていますので、難易度だけ見て諦めてしまう必要はありません。
以下の記事で大学編入の難易度について細かく解説していますので、併せて参考にしてみてください。
いかがでしたでしょうか。次章では毎年多くの編入学合格者を輩出している、当ブログ運営の専門学校 神田外語学院をご紹介しますので、ぜひ併せてご覧ください。
5.3年次編入学をするなら神田外語学院がお勧め
神田外語学院をお勧めする理由として以下の5つを挙げたいと思います。
(1)難関校含め、多数の編入学試験合格実績を誇る
(2)毎日英語の授業が行われるため、日々の授業が編入学対策に
(3)充実の大学編入学対策講座
(4)編入学に特化した学科と専攻がある
(5)編入学試験対策を知り尽くしたスタッフがあなたの編入学をばっちりサポート
5-1.合格数が直近3年間で915名と豊富な実績を誇る
神田外語学院から4年制大学の編入学試験(若干名の進学試験含む)に合格した人数は直近3年間で915名にのぼります。東京外国語大学や東北大学、名古屋大学の国公立大学をはじめ、青山学院大学や法政大学といった有名私立大学など、様々な大学への編入学?進学実績を築いています。
短大併修制度
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実は上記の表に記載のある大学のうち、中央大学などは専門学校からの編入学を受け入れていません。しかし神田外語学院では、自由が丘産能短期大学の通信教育課程を在学中に同時に併修することで、卒業時に専門士と短期大学士の両方を取得することができるため、短期大学等からの編入学しか受け入れていない大学にも編入学することができます。
【短大併修が必要な主な大学(一部抜粋/2020年度情報)】
上智大学、学習院大学、明治大学、立教大学、中央大学、明治学院大学
※早稲田大学は「基幹理工学部」と「先進理工学部」のみ編入学を受け入れ
※慶應大学の編入学試験は内部からの転部が主になるため、編入学実績はありません
※原稿執筆時点と情報が変更になる可能性もあります。出願の詳細につきましては、必ず各大学のHPをご確認ください。
5-2.毎日英語の授業が行われるため、日々の授業が編入学対策に
神田外語学院では、EIC(国際コミュニケーション英語)という外国人から英語で英語を習う授業が、1年次に週5回、2年次に週4回、必修になっています。授業の中で日本語は禁止。英語漬けの環境の中で英語の4技能を向上させるため、毎日の授業が自然と編入学対策になっていきます。
また編入学試験にはTOEICのスコアが活用されることが多いですが、神田外語学院にはそのTOEICに特化した授業も行われています。在学中に650点以上を取得した学生が約3人に1人にのぼるなど、TOEIC対策もしっかり行っています。
5-3.充実の大学編入学対策講座
普段の授業に加えて、大学編入学対策に特化した講座も行っています。この対策講座を通じて、学部ごとの専門科目や小論文の対策を行っていくことができます。
(1)編入学試験英語対策
編入学試験に出題される下線部訳、文章の要約、長文の読解など、受験英語特有の問題の解答練習を行います。また、英語小論文対策として、与えられたトピックについて自分の考えをまとめ、英語で小論文やエッセイを書く訓練をします。
(2)学科別専門科目対策
神田外語学院の学生がこれまで学んでいない分野の学部に編入学するためには、その学科の基礎知識を学習する必要があります。過去の実績から各分野の講座を開講しています。
■経済学概論 ■経営学概論 ■国際関係学概論 ■法学/政治学概論 ■社会学概論 ■言語学/英語学概論 ■英米文学概論 ■コミュニケーション学概論
(3)日本語小論文対策講座
文章の構成、的確な表現法、修辞法、比喩法、引用法など小論文の書き方とともに、自分の考えを論理的にわかりやすく表現するスキルを学びます。
(4)編入学対策講座
1年次3学期に、編入学を希望する全学生を対象に実施します。大学研究?志望校選択?小論文対策?英語学科試験対策?面接の受け方(模範模擬面接)など、編入学試験全般に関する対策?準備を授業の一環として受講します。
5-4.編入学に特化した学科と専攻がある
神田外語学院の英語専攻科では、1年次の3学期から「大学編入専攻」という大学編入学に特化した専攻を選択することができます。
編入学に特化したカリキュラムになっており、授業の中で「編入学対策に特化した英語」や「小論文の書き方?文章作成能力」を学ぶことができます。
【大学編入専攻 授業例】
◆大学編入対策A
澳门葡京赌城_澳门网投平台-【在线*游戏】、及びその他の大学への編入学試験に合格するための英語力を強化します。文法?長文読解?和訳?英訳の演習を基礎から上級レベルまで行います。
◆大学編入対策B
大学編入学試験対策として、主に小論文の書き方を学びます。基本的な文章の書き方?文章構成の仕方を学びながら、実際に文章を書く演習を継続して行い、大学編入学試験で合格するための文章作成能力を養います。
5-5.編入学試験対策を知り尽くしたスタッフがあなたの編入学をばっちりサポート
神田外語学院には、編入学のサポートに特化した「大学編入センター」があります。
◆英語の訳文指導
◆小論文の添削
◆面接練習
◆進路(志望校)選択相談
など編入学に深い知見を持つ教職員が、皆さんの大学編入学に向けて一緒に伴走します。
その他、編入学入試に合格した学生の声を以下からご覧ください。
◆東京外国語大学 3年次編入学 森崎さゆりさんインタビュー
◆東京外国語大学 3年次編入学 守屋あゆ佳さんインタビュー
◆筑波大学 3年次編入学 松下 彩華さんインタビュー
◆【編入学合格者インタビュー】東北大学/埼玉大学
◆編入学合格者インタビュー〈立命館アジア太平洋大学/駒澤大学/京都外国語大学〉
◆編入学合格者インタビュー〈澳门葡京赌城_澳门网投平台-【在线*游戏】イベロアメリカ言語学科〉
◆編入学合格者インタビュー〈澳门葡京赌城_澳门网投平台-【在线*游戏】アジア言語学科〉
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?神田外語学院の教育の特長について以下の記事もご覧ください!
6.まとめ ?
今回の記事では、以下の内容についてご紹介してきました!
◆3年次編入学とは、4年制大学に途中入学できる制度
◆日本の大学の約9割は、3年次編入学を受け入れている
◆大学の難易度の目安は一般試験と同じ傾向
◆ただし試験内容自体が異なり、編入学試験特有の難しさがある
◆3年次編入学試験は分散したスケジュールで行われる
◆編入学試験のメリット?デメリットを把握して進路選択しよう
◆理系の大学進学なら高等専門学校、文系なら語学系の専門学校や短大がお勧め
皆さんが大学生になる夢を叶えられることを祈っています!