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英語教師に必要な資格は?「必須資格」と「取るべき資格」を解説

調べ物

学校の英語の先生になるために資格は必要?

どんな資格があると有利?

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児童英語の先生には資格が必要?

将来、英語を教える仕事をしたいと考えている皆さんの中には、こんな疑問を持っている人もいるのではないでしょうか。

学校の英語担当教師になりたい場合は、大学等で取得できる教員免許が必要ですが、実はその他の英語教師(塾講師など)は必ず取らなければいけない資格はありません。しかし、採用試験が有利になるなど、「持っていると役立つ資格」はいくつかあります。

この記事では、学校教員?児童英語教師などの種類別に、「必要な資格」と「持っていると役立つ資格」を取得方法なども含めて紹介していきます。その他、英語教師になるために求められる「力」についても解説します。

この記事で自分が取るべき資格を把握して、英語教師になるための一歩を踏み出しましょう!

1.英語教師の種類によって必要な資格が違う

一口に英語教師といっても、中学校?高校の英語担当教員、児童英語の先生、民間の英会話学校?塾の先生などがあり、それぞれ必要な資格が異なります。

小学校英語活動アドバイザー:小学校で学級担任と一緒に英語の授業を行い、運営などをサポートする非常勤職員のことです。
※J-SHINE:小学校の英語教育に必要な知識や技能を持っていることを証明する資格のことです。
※TECSOL:4歳?12歳の児童向け英語教授法プログラムのことです。
※TESOL:英語教授法プログラムのことです。

*TOEICについて:TOEICには複数の種類がありますが、この記事内での「TOEIC」は、「聞く?読む」の2技能を測る「TOEIC?Listening & Reading Test」を指します。

*TOEFL iBTについて:この記事内での「TOEFL iBT」は、「TOEFL iBT?」を指します。

小学校の英語活動アドバイザーや児童英語教師、民間講師を目指す場合は、極端に言えば何も資格がなくても問題ありませんが、上記のような資格を持っていれば採用試験でのアピール材料になるでしょう。

では、2章以降で詳しく解説していきます。

2.中学校?高校の英語教師の資格

中学校?高校の英語教師の「必須資格」と「あれば役立つ資格」を解説します。

2-1.中学校?高校の英語担当教員になるには「教員免許」が必要

教員免許

英語担当に限らず、学校教員になるためには学校?科目に合った教員免許が必要です。例えば、高校の英語教師になりたい場合は、高校教員の英語科目の免許を取得します。

取得方法 大学?短大の教職課程を修了する
取得難易度 ★★★☆☆*
取得費用 通常の学費に加え、各大学で定める諸経費等(数千?数万円程度

*取得のための試験はありませんが、大学等に入学して教職課程を修了するまでのステップを難易度「星3つ」として表しました。

大学等の教職課程を修了すれば確実に取得できるので、ハードルはそれほど高くありません。

主に社会人向けに教職課程以外で教員免許を取得する方法もありますが、現在学生の人は大学や短大で取るのが最も一般的です。

教員免許については、こちらの記事で詳しく解説しています。
?英語教師になるには?採用試験の内容?倍率、必要な免許や資質を解説(3章)

2-2.中学校?高校の英語教師を目指す人が持っていると役立つ資格

中学?高校の英語教師を目指す人が持っていれば役立つ資格は、以下の3つなどが挙げられます。

?英検1級
?TOEFL iBT
?TOEIC

これらの資格は、教員採用試験において英語実技試験等の免除条件として設定されていることがあります。例えば、「北海道?札幌市教員採用試験(2020年実施)」における英語実技試験の免除条件以下のようなものでした。

?英検1級合格者
?TOEFL PBT 580点(iBTの場合は92点)以上取得者
?TOEIC 860点以上取得者

(参考)澳门葡京赌城_澳门网投平台-【在线*游戏】3年度 北海道?札幌市公立学校教員採用候補者選考検査実施要領

教員採用試験についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
?英語教師になるには?採用試験の内容?倍率、必要な免許や資質を解説

英検1級

ご存知、英語検定試験の最上級位です。合格率は10%程度と言われており、非常に難易度が高い資格です。

この資格があれば、多くの自治体で教員採用試験の実技試験が免除になります。

取得のメリット 教員採用試験の一部試験が免除になる場合がある
取得難易度 ★★★★★
合格基準 一次試験:2028点/2550点
二次試験:602点/850点
試験方式 筆記(マーク?記述)、リスニング、英語面接
試験日 毎年1月?6月?10月(年3回)
受験料 税込み10,300円

(公式)英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会

TOEFL iBT

「読む?聞く?話す?書く」の4技能を総合的に測定するテストです。合格?不合格という概念はなく、取得したスコアがそのまま資格のように扱われます。

教員採用試験の実技試験等免除を狙うなら最低90点程度取得することが理想です。しかし、それに満たない場合でも応募書類上でアピール材料になるでしょう。

取得のメリット 一定のスコアで、教員採用試験の一部試験が免除になる場合がある
取得難易度 ★★★★★ (90点を目指す場合)
合格基準 4技能各30点満点、計120点満点
試験方式 試験会場でのオンライン試験(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)
試験日 月2?5回、年間40回以上
受験料 税込み235USドル

(公式)TOEFL iBT?テストについて

TOEIC

英語の「聞く?読む」力を測る世界共通のテストです。TOEFLと同じように、合格?不合格という概念はなく、結果がスコアで表されます。

教員採用試験の実技試験等免除を狙うなら最低850点程度取得することが理想ですが、それに満たない場合でもアピール材料や自信になるでしょう。

取得のメリット 一定のスコアで、教員採用試験の一部試験が免除になる場合がある
取得難易度 ★★★★☆ (850点を目指す場合)
合格基準 2技能各495点満点、計990点満点
試験方式 マークシート式(リスニング、リーディング)
受験日 1?3?4?5?6?7?9?10?11?12月(年10回)
受験料 税込み6,490円

(公式)TOEIC Program|IIBC

TOEICのスコア目安はこちらの記事でわかりやすく解説しています。
【一瞬でわかる】TOEICスコアの目安を100点ごと7段階で解説

TOEICの効果的な勉強法はこちらの記事で紹介しています。
過去98回TOEICで満点を取得した教師直伝!レベル別勉強法

3.小学校の英語活動アドバイザー?児童英語教師の資格

小学校の英語活動アドバイザー?児童英語教師の「必須資格」と「あれば役立つ資格」を解説します。

3-1.必要な資格はない

小学校の英語活動アドバイザーや児童英語教師は原則的に、必ず取らなければいけない資格はありません

ただし、学校?企業によっては必要資格を定めている場合もあるので、志望先が明確な場合は事前に募集要項などを調べておきましょう。

(参考)東京都足立区 小学校外国語活動アドバイザー募集案内

応募資格
(1)小学校学習指導要領に基づく外国語活動(英語)の指導ができる英語力(下記※
参照)があり、(中略)

※ア 実用英語技能検定 準1級以上
イ TOEIC? 730 点以上
ウ 上記と同程度の技能を有する方(J-SHINE資格や英語の教員免許等)

(引用元)【小学校外国語(英語)活動アドバイザー(非常勤職員)募集案内】
※PDFファイルが開きます

3-2.小学校の英語活動アドバイザー?児童英語教師を目指す人が持っていると役立つ資格

小学校の英語活動アドバイザーや児童英語教師を目指す人が持っていると役立つ資格はこの2つです。

?小学校英語指導者資格(J-SHINE)
?TECSOL

小学校の英語活動アドバイザーや児童英語教師の募集要項には「J-SHINE資格等があると望ましい」などと記載されていることが多く、いずれかを取得しておくと採用されやすいというメリットがあります。

小学校英語指導者資格(J-SHINE)

J-SHINEとは、小学校の英語教育に必要な知識や技能を十分に持った指導者であることを証明する資格です。就職時のアピール材料になるなどのメリットがあります。

取得のメリット 採用時に有利になる可能性がある
取得方法 認定団体の養成講座を受講後、書類審査
取得難易度 ★★☆☆☆
取得費用 約10万円?

取得難易度:高くありません。基本的には講座を修了すれば取得できます。

取得費用:講座受講料と書類審査の申請費用を合わせると、少なくとも10万円程度かかります。講座を実施する認定団体は複数あり、受講料は各団体で大きく異なります。

(公式)J-SHINE – NPO法人小学校英語指導者認定協議会

TECSOL

TECSOLとは、4歳?12歳の児童向け英語教授法プログラムのことで、厳密には資格ではありません。実質的には、プログラム修了証が資格のように扱われます。

取得すれば就職時の大きなアピール材料になりますが、基本的に海外の学校で授業を受ける必要があり、ハードルはやや高いと言えます。

取得のメリット 児童英語教授法を学んだ証明になる(採用時に有利になる可能性がある)
取得方法 養成講座の受講と実習など(1か月程度?)
取得難易度
取得費用 約30万円?(渡航費等が別途必要)
児童英語教師を目指す方はこちらの記事も合わせてご覧ください。
児童英語教師になるには?必要な学歴や資格、スキルなどを徹底解説

4.民間英語講師の資格

大学?専門学校?塾の英語講師や英会話学校の先生など、民間英語講師の「必須資格」と「あれば役立つ資格」を解説します。

4-1.民間の英語の先生に必要な資格はない

民間の英語の先生になるために必要な資格はありません。中学?高校の英語教員や児童英語教師と比べると、採用時は資格よりも経歴が重視される傾向にあります。

4-2.民間英語講師を目指す人が持っていると役立つ資格

民間英語講師を目指す人が持っていると役立つ資格はこの2つです。

?TOEIC
?TESOL

TOEIC

概要は2-2「中学校?高校の英語教師を目指す人が持っていると役立つ資格」で前述した通りです。民間英語講師を目指す場合は、大体800点以上取得すれば英語力の証明として役立つでしょう。

TOEICのスコア目安はこちらの記事でわかりやすく解説しています。
【一瞬でわかる】TOEICスコアの目安を100点ごと7段階で解説

TOEICの効果的な勉強法はこちらの記事で紹介しています。
過去98回TOEICで満点を取得した教師直伝!レベル別勉強法

TESOL

TESOLとは、英語教授法プログラムのことです。3-2「小学校の英語活動アドバイザー?児童英語教師を目指す人が持っていると役立つ資格」で紹介したTECSOLと同様で、厳密には資格ではなく修了証です。オンライン受講も可能で、日本で取得することもできます。

取得のメリット 英語教授法を学んだ証明になる(採用時に有利になる可能性がある)
取得方法 養成講座の受講と実習など(1か月程度?)
取得難易度
取得費用 約20万円?(海外で受講する場合は渡航費等が別途必要)

5.英語教師になるために身につけておくべき3つの力

ここまでに紹介した資格を数多く取得しても、必ず英語教師になれるというわけではありません。資格はあくまで英語力や指導力の証明であり、学校の教員?講師でも児童英語教師でも、採用の際には「人となり」が重視されるからです。特に、以下のような力が必要になってきます。

?教育の専門家としての確かな力量
?教師の仕事に対する強い情熱
?総合的な人間力

5-1.教育の専門家としての確かな力量

英語力だけでなく、教育に関わる様々な力が必要です。

教師の仕事は英語を教えることだけではないからです。教育の専門家としてスケジュールを組んで授業を計画するほか、学校教師の場合は担任として学級づくりをしたり、生徒指導もしたりします。特に、中学生や高校生は思春期を迎える時期でもあり、生徒指導は一筋縄ではいかないこともあるでしょう。

英語が好きというだけでなく、「教育自体が好き」という気持ちもなければ務まりません。

5-2.教師の仕事に対する強い情熱

仕事に対する情熱や使命感、責任感を持ち、常に専門性の向上を図ることが重要です。教育の現場、特に学校教育は常に変化しており、時代の流れに合った指導法や専門知識が求められるからです。

例えば、2020年度の教育改革では、大学入試の英語科目に4技能評価*が取り入れられます。これに対応するため、中学?高校の英語の授業も従来の「読み書き中心の教育」から、リスニング、リーディングを含めたバランスの取れた「コミュニケーション能力を養う教育」に変化しています。

教育について常に研究し続ける「学びの精神」が必要です。

*4技能評価:大学入学共通テストの英語科目において、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を適切に評価する指針。

5-3.総合的な人間力

英語力や教育の専門家としての力量に加え、「人間力」も大切です。人間力とは、社会性や、常識?教養、コミュニケーション能力などの総合的な力です。

教師は生徒にとって、授業時だけでなく常に「人間の模範」として見られるからです。学校での全ての振る舞いが生徒の人格形成にも影響を与えます。

また、英会話教室の講師などは、自分より年上の受講生を相手にすることもあるでしょう。誰からも信頼される人になるため、礼儀作法なども含めた総合的な人間力が必要です。

(参考)文部科学省 これからの社会と教員に求められる資質能力

資格取得だけでなく、これらの力を身につけることも意識しましょう!

6.専門学校から英語教師を目指すなら神田外語学院

神田外語学院 児童英語教育科

中学校?高校の英語教師を目指す場合は教員免許が必要なため、大学?短大進学をおすすめしますが、児童英語教師や民間英語講師を目指すなら、当ブログを運営する神田外語学院で英語力を鍛えるのがおすすめです。ポイントは以下の3つです。

?TOEICを集中的に教えるカリキュラムと、専門性の高い教員が揃っている
?外国人教員から英語で英語を学べる
?児童英語教師を目指す人のための「こども英語教師養成科」がある

※神田外語学院は専門学校です。中学校?高校等の教員免許を取得したい場合は、短大?大学への進学が必要です。神田外語学院卒業後、4年制大学に編入学し、教職課程を履修することも可能です。

大学編入学についてはこちらの記事でご確認ください。
【諦めない!】専門学校から大学編入し4年間で大卒の夢を叶える方法

6-1.TOEICを集中的に教えるカリキュラムと、専門性の高い教員が揃っている

神田外語学院は、TOEICに特化した授業が全学科(一部除く)で必修になっています。在学中は、必ず定期的にTOEICを受験(7回以上)します。

神田外語学院内TOEIC受験スケジュール

講師はTOEICに関して高い専門性を持つ教員ばかりです。また、TOEIC対策指導の専門アドバイザーが、学生一人ひとりに最適な対策法を丁寧にサポートしています。

神田外語学院2年生のTOEIC平均点は611点。大学生の平均点485点を大きく上回っています。

※TOEICスコアは2023年3月卒業生の実績です。

6-2.外国人教員から英語で英語を学べる

大学 編入

外国人教員から英語で英語を教わる「国際コミュニケーション英語(EIC)」が、全学科(一部除く)必修で毎週90分×5コマあります。「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語4技能を総合的に強化します。

授業は20名以下の少人数習熟度別クラスで、日本語禁止のルールで行われています。授業以外の時間でも、留学生と英語で会話ができるECL(English Conversation Lounge)などを活用することで、「コミュニケーションのための英語」を身につけることができます。

EICについては以下のページにて動画で詳しく紹介しています。
共通科目:EIC(国際コミュニケーション英語)

6-3.児童英語教師を目指す人のための「こども英語教師養成科」がある

児童英語教育科

こども英語教師養成科では、児童英語教師に必要となるStorytelling(英語絵本の読み聞かせ)などの英語力はもちろん、授業や実習を通じて教師としての指導力や人間力を育てていきます。

卒業時に「J-SHINE資格」を取得することも可能で、卒業後は民間の児童英語教師などとして活躍できます。
また、編入学制度を利用することで、神田外語学院で英語力を伸ばしてから、大学に編入学して教員免許を取得することもできます

大学編入学についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
【諦めない!】専門学校から大学編入し4年間で大卒の夢を叶える方法

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7.まとめ

この記事の内容をまとめます。

中学?高校英語教員は「教員免許」が必須

その他の講師には特に必要な資格はない

英語教師になるには、資格だけでなく以下のような「力」が必要
1.教育の専門家としての確かな力量
2.教師の仕事に対する強い情熱
3.総合的な人間力

自分の取るべき資格が把握できましたか? 英語教師を目指して、いち早く準備を始めましょう!

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